授業のねらい
理科で習う「ふりこの法則」が
社会で応用されていることを学ぶ。
時計の役割を考える。
ものづくりの楽しさを
体験する。

授業概要
授業は、時計の進化の歴史を伝える講義と、正確な時間を計る実験、自分たちで考案するオリジナル時計づくり、時計職人のすごさを実感するワークなどで構成されています。
生徒たちは、3人から5人の班に分かれて授業を聴き、ワークに取り組みます。
授業全体の講師と、各班に一人ずつ付くティーチングアシスタントは、セイコーの社員が担当します。
STUDY
わくわく時計教室授業の流れ

時計の役割、歴史について学びます。

実際に10秒を作ってみよう。

時計の仕組みを学びます。

オリジナル時計作り。

時計職人の技にチャレンジ。

関連単元
5年生-理科 「ふりこの運動」
6年生-国語 「時計の時間と心の時間」
5年生-社会 「産業の発展」
3年生-算数 「時こくと時間」
4年生-国語 「広告と説明書を読みくらべよう」
総合的な学習の時間、特別活動の一環
授業形態

・対象学年 小学校5~6年生
・授業時間 90分(45分×2コマ)
SEIKO TEACHERS
セイコーの講師・アシスタント
授業全体の講師と、各班に一人ずつ付くティーチングアシスタントは、セイコーの社員が担当します。
今回のメイン講師はワカマル先生。

今回のセイコー講師ワカマル先生

すーさん先生
大切にしよう!

カミヤマ先生

まっちょ先生

おたか先生

フルヤ先生
思い切り掘り下げよう!

しゅうまい先生
セイコー博士

デジタくん

はぐるまちゃん

授業の詳細
学校でならう「ふりこの運動」や「産業の発展」を自分の身近なものを通して違った角度で体験することで、
自分ごと化し、苦手意識を持たずに学ぶことができます。
チームで作り出すワークショップもあり、あっという間の90分。日本が誇る「時計職人の技」もここで体験できます。実際の授業の様子を覗いてみましょう。
授業1
時計の役割と歴史
まず、生徒たちに、どんな時に時計を見るかを考えてもらいます。生徒たちは、「学校に行くとき」「塾にいるとき」「テストがあと何分で終わるのか知るとき」など様々なシーンを思い浮かべます。これによって、社会生活に時計が果たす役割を実感してもらいます。
そんな便利な時計も、もともと地球になかったもの。人類は、時間を知るためにどんな探求をしてきたのでしょう。7000年前に人類が初めて作った時計「日時計」に始まる、自然の力を利用した古代の時間計測の進化の歴史を学びます。






ワーク1
「10秒」を身の回りの物で作り出してみよう
もし、今当たり前に存在する時計がなくなったら、私たちはどのようにして時間を計り、時刻を知ることができるでしょうか。たわし、砂、水、ひも、メジャー、ハンドスピナー、入浴剤など、身の回りの物を使って、正確な10秒を作り出す実験をします。
プラスチックの容器に砂や水を入れて量を調節しながら10秒を計る生徒や、ひもにたわしをぶら下げて揺らしてみる生徒など、様々な工夫が見られます。
実験の結果を元に、正確な時間を作り出す法則【周期×回数】を学びます。
授業2
時計の仕組みと進化
より正確な時計を作り出すために、人類は探求を続けます。5年生で習った「ふりこの法則」が、正確な時計を生み出し、携帯できる時計、さらに正確な時計へと進化した歴史を学びます。
ふりこの法則
正確な「周期」を作り出すのに適した法則


ふりこ式時計


持ち運びができる腕時計


時計の持ち運びを可能にした「てんぷ」という部品が、実際の腕時計の中で動く様子を観察します。
時計の持ち運びを可能にした「てんぷ」という部品が、実際の腕時計の中で動く様子を観察します。
また、時計のムーブメントの標本を観察し、時計の中にたくさんの部品が含まれていることを学びます。生徒たちは、普段正確な時刻を示す腕時計の針の裏に、人類が試行錯誤し発明した仕組みがたくさん詰まっていることを体感します。
また、時計のムーブメントの標本を観察し、時計の中にたくさんの部品が含まれていることを学びます。生徒たちは、普段正確な時刻を示す腕時計の針の裏に、人類が試行錯誤し発明した仕組みがたくさん詰まっていることを体感します。
さらに正確な腕時計



ワーク2
オリジナル時計作り
最初に考えた「どんな時に時計を見る?」を意識しながら、自分たちが「あったらいいな」と思うオリジナル時計のアイデアを出します。
オリジナル時計の針が一周する時間は、5分、10分、15分、30分の4種類から選び、針の動きに合わせて文字板のデザインを完成させていきます。
「サッカーの試合時間を計る時計」「30分の昼寝時間を計る時計」「テストの残り時間がわかる時計」「ナイトルーティンを計る時計」「TVの時間」……
など、楽しいアイデアが飛び交います。
デザイン、広告、設計・組み立ての3つの役割を進めながら、チームでひとつのオリジナル時計をつくります。
デザイン
広告
設計・組み立て
発表会
完成した時計を、グループごとにプレゼンテーションします。
この日作ってくれた「給食社員時計」のキャッチコピーは、「早食い給食選手権。早く食べればあなたも社長!?」。皆の笑いを誘います。他にも、「ひまつぶし時計」「急げ!朝の用意時計」「30分モーニング時計」「カレー時計」などと、それぞれユーモア満点です。
ワーク3
時計職人体験
最後のワークでは、職人の技術に挑戦します。「実際の時計に使われている小さなネジをつまんで、穴に入れてみよう。30秒で一人何個入れられるかな。」
実際の腕時計に使われている部品は、髪の毛よりも細いものもあります。
真剣な表情で取り組む生徒たち。
うっかりネジが飛んでいってしまったり、思うようにいかないことを知ります。最高記録は6個、平均すると3個がやっとという結果に、細かい部品を組み立ててつくる時計職人の技術力に、尊敬の表情を浮かべていました。
最新技術の発展とともに、日本が誇る時計職人の技も、大切に守られていることを体験しながら学びます。
生徒の声
「10秒を計るのは意外と難しくて、時計が大きな役割を果たしていることがわかりました。」
「日時計とか、水時計とか、だんだん進歩していって、今の時計の形になっていることを知った。時代の積み重ねはすごいと思った。」
「時計にネジを入れる作業が細かくて、職人はすごいと思いました。」
「時計の歴史が面白かったです。また、時計がどれほどすごい物か分かりました。」
「オリジナル時計づくりの発表で、1班ずつコメントをしてくれて、嬉しかったです。」
「自分も夢を見つけます。」
先生の声
生徒たちが算数と理科で学んできたことを自然と生かしていたので、ありがたかったです。控えめで発表するのが苦手なクラスなのですが、秘めたアイデアはたくさんあって、今日はとても楽しそうでしたね。
教室に帰ってきたあとも、ずっと「あの時計はよかった」などと盛り上がっていました。給食を食べたあとに「俺、今日社長になれなかった」と、オリジナル時計でつくった「給食社員時計」(早く食べれば社長になれるというコンセプト)を実践したようなことを言って盛り上がっていました。私には思いつかない子どもならではの発想力ですよね。
目的をもって時間を見たり、何のために必要な時計なのか考えないといけないんだと、時間に対する意識が変わった気がしました。また、セイコーにはいろいろな部署の人がいて、それぞれの役割があるのだということも発見だったようです。キャリア教育にもなって、すごくよかったです。

「準備OK時計」
学校の準備の時間がはかれる。

「給食社員時計!」
早食い給食選手権時間がはかれる。

「がんばろう!!勉強時計!」
宿題や勉強の時間がはかれる。

「あはたは、何分待てますか?時計!」
待ち合わせで待っていられる時間がはかれる。

「夏よ永遠に時計!」
1日にするべき宿題の時間がはかれる。

「朝ご飯ダブル時計!」
トーストと焼きおにぎりの焼く時間がはかれる。
MOVIE
動画で学ぶ
学校の授業とあわせて使っていただける動画教材をご用意しています。セイコー博士の解説で、はぐるまちゃん、デジタくんと一緒に冒険に出ながら、楽しく学べるプログラムです。
※無断転載・転用はご遠慮ください。
活動実績

参加生徒数
996人

参加学校
16校

参加セイコースタッフ
39人

総授業時間
55時間
※2019年度までの実施累計数です。
SEIKOHEART BEATMagazine
セイコーとともに時代とハートを動かす人・もの・ことをお届けするマガジンです。