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資源循環

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関連するSDGs目標

  • 6:安全な水とトイレを世界中に
  • 12:つくる責任 つかう責任

海洋プラスチック問題、食品ロス、衣服ロスなどが社会課題として認識されるようになり、資源を利用して製品やサービスを提供するメーカーにとって資源循環は重要な経営課題であり、「循環型社会」の形成に向けて果たすべき責任はますます重大になってきました。
セイコーグループでは製品の材料となる鉱物資源やプラスチック、木材や紙などの生物資源、また生産工程では化学物質や水資源など多くの資源を利用しています。
生産・販売の場面だけではなく、原材料採取から廃棄・リサイクルまでの全ライフサイクルにおいて、資源の有効活用や廃棄物の削減に努めています。
製品の長寿命化や小型軽量化によるリデュースや、再生材の利用や再資源化によるリサイクルを徹底しています。

2021年度総括

セイコーグループの製造事業会社では、材料からの取り個数の向上、製品の小型化、洗浄工程における洗浄剤のリサイクルなど地道な資源循環活動に取り組みました。オフィス業務では、電子化を進めることでペーパーレスを促進しました。

今後もこれらの活動を継続しながら、個装箱におけるプラスチックの削減、保証書や取り扱い説明書の電子化など、製品における資源循環活動も強化していきます。

廃棄物排出量5,696 t

廃棄物排出量グラフ

水使用量791 千m³

水使用量グラフ

用紙使用量60 t

用紙使用量グラフ

ライフサイクルにおける取り組み

開発・設計

製品開発、設計段階において、部品材料の応力状態や成形部品の樹脂流動状態など、肉眼では見ることのできない物理現象をコンピュータシミュレーションすることで、設計や製品性能の検証に活用しています。また、製品や部品のみならず、インクジェットプリンタのヘッドから吐出されるインク(液体)の流動解析にはスーパーコンピュータと並列計算ソフトウエアを組み合わせた3次元解析を利用しています。これらの解析により、製品性能の向上や設計期間の短縮に加え、試作レスによるエネルギー・材料使用量の削減などの環境負荷削減にもつながっています。

歯車の樹脂流動(左)やインクの吐出状況をシミュレーションした画像
歯車の樹脂流動(左)やインクの吐出状況をシミュレーションした画像

製造

製造事業会社では3Rの考えを基本に継続的に資源循環に取り組んでいます。製造工程での化学物質使用量の削減や代替化、再利用や再資源化は日常的な活動になっています。
また、水は貴重な自然資本であるという認識のもと、水資源の循環利用にも取り組んでいます。

取り組み事例

エスアイアイ・プリンテック(株)では、蒸留再生装置によるイソプロピルアルコール(以下、IPA)の再利用に継続的に取り組んでいます。装置の本格稼働後も、より多くの工程での使用を目指し、製品品質評価を実施しています。IPAの再生率は50%をこえ、新規購入量、廃棄量ともに順調に削減しています。

蒸留再生装置
蒸留再生装置

生産設備の保守・再生

セイコーグループでは、老朽化した生産設備のオーバーホールを行っています。消耗部品の修理や交換により、設備を廃棄することなく継続的な利用、資源の有効活用を実現しています。
また、併せて「レトロフィット」と呼ばれる現代の技術を古い生産設備にマッチングさせ、機能やメンテナンス性の向上・省エネ化を実現する取組みも積極的に行っています。主要設備であるカム式自動旋盤における試作モデルでは、最大で20%程度の省エネ化が期待できます。

カム式自動旋盤のレトロフィットの例 カム式自動旋盤のレトロフィットの例
カム式自動旋盤のレトロフィットの例

輸送・販売

梱包の小型化や軽量化、発泡材使用抑制、通い箱の利用、法規制にもとづいた分別・リサイクルを促進する表示などに取り組んでいます。

回収・リサイクル

販売店や業界団体などを通じて使用済みの製品や消耗品の回収と再資源化に取り組んでいます。