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人材戦略

関連するSDGs目標

  • 3:すべての人に健康と福祉を
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 8:働きがいも経済成長も

セイコーグループは、人材開発や多様性の向上、組織風土づくりに積極的に取り組み、社員の働きがいを高め、イノベーションの創出を通じて、グループ一丸でソリューションカンパニーを目指します。

方針・基本的な考え方

グループパーパス実現のために取り組む人的資本経営

当社グループの人的資本経営は、グループパーパスを体現する人材・風土づくりを中心とした人材戦略への投資を通じて、挑戦し成長を実現する人材を輩出し、イノベーションを創出することで、中長期ビジョンを達成するとともに、企業価値を向上させ、次なる人的資本への投資を生み出すというサイクルの考えのもとで推進しています。

グループパーパス実現のために取り組む人的資本経営

第8次中期経営計画「SMILE145」と連動した人材戦略

「人材開発や多様性の向上、組織風土づくりに積極的に取り組み、社員の働きがいを高め、イノベーションの創出を通じて、グループ一丸でソリューションカンパニーを目指す」をグループ人材戦略の基本方針として掲げています。その中で、重点テーマとして「人材育成」「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進」「組織風土・文化づくり」を設定するとともに、基盤活動としての「健康経営」「人権の尊重」を定め、グループ共通の取組みおよびドメイン・各事業会社の施策に取り組んでいます。

第8次中期経営計画「SMILE145」と連動した人材戦略

人材の育成

経営人材の育成

複雑化する経営環境の中で、企業価値を高め、サステナブルな成長を実現していくためには、グループの経営や各事業の推進を担う経営人材を早期かつ計画的に育成することが必須であるという考えのもと、各種プログラムに取り組んでいます。
グループにおける経営リーダー候補層を「トップサクセッサー」、「コアリーダー」、「ネクストリーダー」の3階層に分類し、グループにおける重点ポストの後継候補者の指名および育成計画の立案(サクセッションプラン)やグループのシニアマネジメント層の早期抜擢につなげるタレントの可視化施策、次世代のリーダー候補者を対象とした経営リテラシー教育の実施とより難易度の高い役割への登用(タフアサインメント)を推進するプログラムを展開しています。
次世代リーダー候補者を対象としたこの育成プログラムでは、グループ各社から様々なバックグラウンドを持った人材が選抜され、約1年間かけて経営戦略の基礎を学ぶとともに、変革リーダーとしてビジョン構築、リーダーシップを身につけていきます。そしてプログラム終了後、それぞれの育成プランに基づいて、より高い役割や環境が大きく変化する業務の付与(タフアサインメント)を行い、成長を促進していきます。

経営人材の育成の ピラミッド図
経営人材の育成の様子

マネジメント支援

職場のダイバーシティが進展する中で、社員の就労意識や価値観の多様化が進み、一律的なマネジメントのセオリーが通用しなくなっています。一方で、リスクマネジメントやコンプライアンスの観点からマネジメント層に求められる役割は増えるばかりで、組織や部下を預かる上司の負荷が高まっています。
そうしたマネジメント層に向けて、メンバーとの円滑なコミュニケーションや適切な対応において役立つ情報提供を継続的に行っていくプラットフォームを導入しています。
メンバーの動機づけのポイントや人事評価プロセスにおける留意点などの実践的なノウハウ、経営幹部へのインタビューを通じた成功・失敗体験をオリジナルの動画コンテンツとして制作・定期配信を行い、マネジメント層のサポートを行っています。
今後は、リアルでのワークショップを通じて、実際の職場における悩みや課題、他部門での取組みを共有し、自組織のマネジメントに活用していくための取組みを行っていく計画です。

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進

女性活躍推進

セイコーグループでは、2013年度より女性活躍推進を起点に、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の取組みを継続的に強化してきました。これまで取り組んできた仕組み・制度面の充実に加え、2024年度からは、次世代の女性リーダー育成を目的とした新たなプログラムとして「Seiko Woman Academy」をスタートしています。グループ各社から選出された女性社員が、社内外のロールモデルとの対話や強みを活かしたリーダーシップ開発を通じて、それぞれのリーダー像を描き、積極的なキャリアアップを志向していくことを目指します。この取組みを通じて、参加者同士のネットワーク形成やグループ内での理解・認知も広がっており、女性管理職比率20%(2027年4月目標)に向けた基盤づくりを進めています。
今後も、女性社員が個々の強み・特性を生かしてステップアップしていくためのサポート施策・環境の整備を進めることで、多様な人材が活躍できる変化に強い組織を目指していきます。

女性管理職比率
SEIKO WOMAN ACADEMY

えるぼし認定(3つ星)の取得

「えるぼし」は、女性が活躍しやすい職場環境の整備に積極的に取り組む企業を評価する制度です。「採用」「継続就業」「労働時間」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5項目すべてにおいて基準を満たした企業に対し、3段階で認定されます。
当社は2025年8月、女性活躍推進法に基づき、厚生労働省より最高位である3つ星の「えるぼし」認定を取得しました。

えるぼし認定(3つ星) ロゴ

両立支援 男性の育児休業取得

社員がライフイベントと仕事を両立しながら安心して働き続けることができる環境づくりを目指して、柔軟な働き方を実現する制度づくりと職場の理解を促進する取組みを行っています。
特に男性育休取得の推進においては、2022年度から最大4週間を100%有給で取得できる出生時育児休業を導入するとともに、トップによる取得啓発メッセージの発信、セミナーの開催、男性育休取得者の体験談の共有を通じて、男性の育児参加を積極的に支援する職場づくりを行っています。
2024年度の男性育休取得率は91.4%となりましたが、取得率100%を目指してさらなる啓発の取組みを強化していきます。
これからも社員のライフイベントや業務効率向上の観点から短時間の勤務や在宅勤務・シェアオフィス活用など、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を支援する取組みを積極的に行っていきます。

SEIKO×DIVERSITYグループ社員インタビュー
育児中の父親

キャリア採用

新たな知見や多様な価値観を取り入れることで、組織の変革とイノベーション創出を加速するため、積極的にキャリア採用に取り組んでいます。採用にあたっては、公平・公正な選考を徹底するとともに、入社後の早期活躍・定着に向けたコミュニケーション強化のための取組みを行っています。
また近年では、退職した社員と会社がネットワークを持ち続ける「アルムナイ」の枠組みの中から、社外での経験や視点を得て、再びグループに入社する事例が増えており、即戦力としての活躍だけでなく、組織に良い影響を与えています。

キャリア採用 棒グラフ

柔軟な働き方を実現する仕組みの整備

働き方に対する価値観が多様化するなかで、社員が活き活きと働くためには、場所や時間にとらわれず、生産性高く働くことができる環境・仕組みづくりが重要だと考えています。育児や介護のための短時間勤務制度を整えている他、在宅勤務やシェアオフィスを利用した勤務の仕組みの導入を通じて、時間や場所を問わず、柔軟で効率的な勤務を推進しています。

介護休業・介護短時間勤務

セイコーグループ(株)は、介護休業・介護短時間勤務において法定を上回る制度を整えています。

介護休業 休業期間は、対象家族1人につき通算して365日まで。
介護短時間勤務 適用期間は利用開始から3年まで。
定められた勤務パターンから選択し、短縮時間は90分もしくは150分の短縮となる。

上記のほか、介護フレックスタイム、在宅勤務を導入しています。

シニア人材の活性化

シニア世代の処遇の見直し等により、後進の育成や業務の改善に貢献し、活き活きと働くことができる環境を整備しています。

障がい者雇用の促進

ダイバーシティへの対応の一環として、当社および事業会社(セイコーウオッチとその国内子会社2社、セイコータイムクリエーション、和光、ヒューマンキャピタル、あおばウオッチサービス)計8社では、特例子会社制度によるグループ適用の認定を受け、2025年6月1日現在の障がい者雇用率は2.50%と、法定雇用率(2.5%)を達成しております。

現地人材の雇用推進

当社グループでは事業をグローバルに展開しており、海外拠点においては現地雇用を推進しております。

海外従業員比率

その他の活動

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