

環境経営を実践していく中で、ステークホルダーのみなさまとの信頼関係を築くことは極めて重要です。セイコーグループの国内外の各事業会社では、環境を通じた地域社会とのコミュニケーションを大切にし、さまざまな活動に取り組んでいます。
地域とのコミュニケーション
盛岡セイコー工業(株)では、2021年10月に「地域と始める環境報告会」を開催しました。この報告会は2008年度から継続的に開催しているものです。14回目となった2021年度は、前年に引き続きコロナ禍での開催のため、参加人数を制限しての開催でした。地域住民の方のご参加はなく、岩手県内企業より8名、行政より3名、岩手県環境保全連絡協議会より2名の計13名の方にご参加いただきました。工場内や屋外緑地の見学、環境活動の紹介のほか、外部向けの環境教育の一環として生物多様性とSDGsについて説明を行いました。

地域との協定
セイコーインスツル(株)幕張事業所は、2014年8月に千葉県と「法人の森協定」を締結し、千葉県の九十九里浜沿いにある「セイコーインスツルの森」にてクロマツの植栽を行いました。その後、成長を見守り続けてきましたが、2019年9月に発生した台風15号によりクロマツが損傷する大きな被害を受けました。社員による追加植栽を予定していましたが、コロナ禍で断念し、2021年5月に千葉県森林組合による追加植栽を実施しました。

盛岡セイコー工業(株)は、2021年11月に岩手県および雫石町と「企業の森づくり活動」の協定を締結しました。この協定は良好な自然環境や森林の持つ公益的機能の保全のため、3者が連携し協定森林の健全な育成に貢献するものです。この活動の一環で2022年2月には雫石町七ツ森地内の企業の森協定地にて間伐作業を、また、3月には枝打ち作業を実施しました。

環境地域貢献
セイコークループの国内外の各事業会社では定期的に事業所周辺や沿道などの清掃活動を行っています。コロナ禍で2021年度も多くの事業会社では規模を縮小しての活動になりましたが、今後も継続して実施していきます。
エスアイアイ・クリスタルテクノロジー(株)では社会貢献と健康づくりをかねて、近隣の永野川周辺の清掃活動を実施しました。毎年実施している活動で、2021年度は35名の社員が参加しました。

中国の広州精工技術有限公司でも、定期的に社員有志による会社周辺の清掃活動を実施しています。2021年度はコロナ禍で人数を制限し45名が参加しました。
