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セイコーの計時・計測システム

セイコーの計時・計測システム

セイコーはさまざまなスポーツの計時・計測を行っています。このページでは、陸上2種目と水泳の計測方法を動画でご紹介します。

陸上:トラック短距離競技

トラック短距離競技で使用される機材

スタートピストル

スタートピストルからのスタート信号によりタイマーがスタートするとともに、スターティングブロックとトラック内周に設置されたスピーカーから電子スタート音が発生します。

スタートピストル

スターティングブロック

スターティングブロックには、どの選手にも公平にスタート音が聞こえるようにスピーカーが内蔵されています。
また、ファール(フライング)を判定するため、選手がフットプレートにかけた圧力を検知する圧力センサーも内蔵されています。

スターティングブロック

スタートインフォメーション
システム

選手がスターティングブロックのフットプレートにかける圧力をモニターし、その変化から選手がスタートの合図を受けて反応するまでの時間(リアクションタイム)を計測します。
リアクションタイムが1/10秒未満だった場合はファール(フライング)と判定され、自動的にピストル音が鳴ってレースがリコールされ、スタートがやり直しされます。

スタートインフォメーションシステム

フォトフィニッシュカメラ

公式タイムは1/10,000秒まで計測可能なフォトフィニッシュカメラを使用し、ルールに従って1/100秒単位で計測します。
選手がフィニッシュラインに近づくと、カメラが作動して1秒間に2000枚の極細画像を撮影し、これを繋ぎ合わせたフォトフィニッシュ画像を元に着順とタイムの判定を行います。

フォトフィニッシュカメラ

光電管

光電管は赤外線や赤色光の遮断により選手の通過を検出します。
フィニッシュラインなど、計測地点の片側に投光器、反対側に受光器を設置し、目に見えない光の通過ラインを作ります。
選手が通過して光を遮断すると信号がタイマーに送られ、速報タイムが計測されます。

光電管

風向風速計

風向風速計は超音波を利用して、水平方向だけでなく上下の風も感知します。
センサーが、ルールで決められた一定時間継続して感知した風の情報を瞬時に処理し、追い風方向に換算すると何メートルになるかを±(プラスマイナス)で風向風速表示盤に表示します。

風向風速計

トラックサイドクロック

選手、観客に向けて、レース前には次のレースの種目名を表示します。
レースが始まるとスタートからの経過時間を表示し、トップの選手がゴールした瞬間に速報タイムを表示します。
その後、フォトフィニッシュカメラで判定された公式タイムが表示されます。

トラックサイドクロック

陸上:幅跳系競技

幅跳系競技で使用される機材

JMS(Jump Management System)

300FPSのハイスピードカメラを用いて、走幅跳と三段跳の踏切判定を行います。
オペレーターが選手の踏切映像をキャプチャすると踏切の瞬間の画像がモニターに表示され審判員が踏切の瞬間を選択し合否を判定します。踏切板の横に設置されたランプが、有効試技の時は緑色、無効試技の時には赤色に点滅し結果を知らせます。選手はピット脇のモニターで自身の踏切判定画像を確認することが出来ます。
また、判定と同時に踏切ラインから選手の踏切位置までの距離も測定し情報提供しています。

セイコーサンドピットイベント
ボード

走幅跳、三段跳の情報を表示するフルカラー高密度LED採用の表示盤で、砂場の横に設置します。
種目競技名、開始時間の表示に加え、試合中は写真を含む選手紹介や、20cmごとに目盛を表示し、跳躍距離を視覚的に表現します。

セイコーサンドピットイベントボード

カウントダウン表示盤

フィールド競技では、選手はそれぞれの所定の時間内に試技を開始しなければいけません。
試技を始める準備が整うと、審判の合図でフィールドタイマーがカウントダウンを開始し、選手の持ち時間を知らせます。

カウントダウン表示盤

VDM
(Video Distance Measurement system)

VDMは走幅跳や三段跳などの跳躍競技の距離を測定します。競技の妨げにならないように、観客スタンドに設置された2台のカメラが、選手の着地点を捉えます。特別仕様のソフトウェアにより、計測員がモニター上で着地点にカーソルを合わせるだけで、踏切板から着地点までの距離を自動的に測定することが出来ます。
VDMは投てき種目である砲丸投げの距離測定にも使用されています。

VDM(Video Distance Measurement system)

フィールドイベントボード

フィールド競技に出場する選手名、選手ごとの記録や競技結果などの情報を鮮やかな色彩で表示します。
3面LEDディスプレイのユニークな形状で、観客席のどこからでも見やすいように工夫されています。
イラスト、細密なカラー写真や動画など、競技観戦が楽しくなる多彩な表現が可能です。

フィールドイベントボード

風向風速計

風向風速計は超音波を利用して、水平方向だけでなく上下の風も感知します。
センサーが、ルールで決められた一定時間継続して感知した風の情報を瞬時に処理し、追い風方向に換算すると何メートルになるかを±(プラスマイナス)で風向風速表示盤に表示します。

風向風速計

水泳

水泳で使用される機材

スタートピストル

スタートピストルから出た信号が、プール左右のスピーカーと、各スターティングブロックからも同時にスタート音を発生させます。

スタートピストル

スターティングブロック

滑り止め加工を施したスタート台と、前後5段階に調節可能なフットプレートが、選手の確実なスタートをサポートします。スターティングブロックにはセンサーが内蔵されており、選手の足がスタート台を離れた瞬間を検知して、メイン計時システムであるプリンティングタイマーに信号を送ります。

スターティングブロック

タッチ板

ターンサイドとゴールサイドに設置したタッチ板は、水圧や水しぶきには反応せず、選手のタッチだけを正確に検出してメイン計時システムであるプリンティングタイマーに信号を送ります。

タッチ板

プリンティングタイマー

プリンティングタイマーはメイン計時システムの中心です。スタートピストル、スターティングブロック、タッチ板から送られたすべての信号がこの装置に集まり、タイムを計測します。
選手がスタートの合図を受けて反応するまでの時間(リアクションタイム)やリレー競技では引き継ぎ時間もこのタイマーで計測します。

プリンティングタイマー

ビデオシステム

ビデオシステムはリレー競技の引継判定と、タイム計測のバックアップに使用されています。水中とプールサイドのカメラがとらえた映像をジャッジが確認して判定します。

ビデオシステム