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山縣亮太選手 セイコーミュージアムを見学

2017年02月08日
セイコーホールディングス株式会社

1月のある日、墨田区東向島でセイコーが運営する時計博物館「セイコーミュージアム」を、当社社員の山縣亮太選手が初めて訪問しました。

セイコーミュージアムウェブサイト

当日は、一階の時計の歴史からスタートし、二階の和時計コーナー、セイコーの歴史、スポーツコーナーと順に見学しました。

それでは、山縣選手と一緒に館内を見てみましょう。

ミュージアム一階は、太古からの時計の歴史です。

エジプトで6000年前にできたといわれる日時計から始まり、容器から水が一定速度で流れ出すことを使った水時計、ものが一定の速度で燃えることを利用した燃焼時計、砂時計など、自然の力を使った時計が展示されています。

最初の機械式時計は13世紀末ころ生まれました。

初期の機械式時計 イメージ
初期の機械式時計

おもりを動力に、水平に往復運動をする棒てんぷで速度を調整して時間を計りました。
棒てんぷの往復運動には等時性 (往復運動にかかる時間が毎回同じであること) がないため、一日に30分から1時間も誤差が出る時計でした。

山縣:「現代の感覚では使い物にならない精度ですが、当時はそれでも画期的だったのですね。」

振り子の等時性を応用して17世紀にできた振り子時計は、精度を10倍以上、一日数分の誤差にまで向上させ、正確な時計の基礎を築きました。
続いて、移動すると止まってしまう振り子の代わりに、ぜんまいで往復運動する円てんぷが発明され、携帯できる時計が可能になりました。

その後様々な改良を経て、時計はより正確により小さくなりました。
それでも、ショックや温度変化、位置と方向の変化などによって精度が落ちてしまうのが機械式時計の限界でした。

これを解決したのが、現在世界中で使われているクオーツ時計です。
1969年にセイコーが世界最初のクオーツ式腕時計を発売しました。

山縣:「去年秋に盛岡セイコーで機械式時計の組立体験をさせてもらったので、機械式時計の仕組みは分かっていましたが、今回はクオーツ時計がどういう原理で動いているのかも理解できました。」

二階には、そのセイコーの歴史と、和時計コレクションが展示されています。

和時計は、西洋の機械式時計を、日本の不定時法に合わせて改良した、日本独自の時計です。
セイコーミュージアムには、日本でも有数の和時計コレクションが展示されています。

セイコーの展示は、クロック (置き時計、掛け時計) とウオッチ (提げ時計、腕時計) に分かれています。クロックコーナーには、1892年にセイコーが製造した最初の掛け時計から、日本最初の目覚し時計、日本初のテレビコマーシャルに登場した置き時計、そして正確なクオーツ時計、最新の衛星電波時計まで、時代の流れに沿って展示されています。

ウオッチコーナーには、1913年の日本最初の腕時計「ローレル」、鉄道時計、一世を風靡した「セイコーファイブ」、世界初のクオーツ式腕時計「セイコーアストロン」、電波時計、そして最新のGPSソーラーウオッチまでが並んでいます。

和時計コーナー イメージ
和時計コーナー
クオーツ時計開発過程の展示 イメージ
クオーツ時計開発過程の展示

中でも日本が誇る高級時計グランドセイコーの展示は充実しています。

実物と部品の展示に加え、世界最先端のインタラクティブ3Dで、機械体の細部までじっくり見られるのが、zSpaceという装置です。
機械式、クオーツ、スプリングドライブの3種のムーブメントをインタラクティブに見て操作できるzSpaceを体験すると、グランドセイコーの仕組みを直感的に理解することができます。

3次元VR zSpace イメージ
3次元VR zSpace

山縣:「GSの3種類のムーブメントを、3Dで触れ、部品を取り出し、回転させて反対側を見るなど、様々な方向からじっくり見られて、とても迫力があり、夢中で操作しました。
私は、工場見学で実物の時計のムーブメントを自分で触れさせてもらいましたが、そういう機会のある人は少ないので、ミュージアムのzSpaceで疑似体験ができるのはとてもいいと思います。
また、本物の時計のムーブメントはとても小さいのに対し、zSpaceであれば拡大されているので、より分かりやすいのも利点ですね。」

最後は、一階のスポーツ計時計測コーナーを見学しました。

こちらには、陸上短距離のゴールタイム計測に使うスリットビデオ、アスリートになりきってスタートポーズを撮影できるスターティングブロック、水泳で使われるタッチ板、1964年の東京オリンピックで使用した計時機器など、様々なアイテムが展示されています。

タイム当てゲーム イメージ
タイム当てゲーム

見学者に大人気のゲームもあります。
水泳のタッチ板とスポーツタイマー、スタートピストルを使って、100m男子の世界記録9.58秒ぴったりでタイマーを止めることができたら、記念品が手に入ります。

山縣選手もこのゲームに挑戦しました。

日本人最初の9秒台を目指す山縣選手にちなみ、目標は9.99秒。

三回のトライの結果、9.97秒が一番近い記録でした。山縣選手、試合でも一気に9.97を出しても構いませんよ。

続いて、マネージャーの瀬田川さんにやってもらうと、なんと一発で9.99!

これには一同大興奮。いい前兆のような気がします。

山縣選手がどのくらい見学の説明を理解したか、クイズを3問出してみました。

・日時計は、最初どこで作られたか?
・日本で最初のテレビCMはどこの会社のものか?
・セイコーの創業者のフルネームは?

山縣選手は全問正解。
皆さんも、セイコーミュージアムで時計の仕組みと歴史に触れてみませんか。

(*クイズの答えは文末にあります)

見学に続いて、山縣選手にインタビューしました。

ー 見学中の様子を後ろから見て、肩や背中の筋肉の盛り上がりに驚きました。相当ハードなトレーニングを積んでいるようですが。

山縣:今は、ベースとなるスピードアップのため、「エンジンを大きくする」ことをテーマとしています。つまり筋力を高めること。そのために秋から厳しいウエイトトレーニングを続けています。

山縣亮太 写真

ー 春まで合宿が続いていますね。 合宿で目指すものは何ですか。

山縣:グアムと沖縄では、分野の違うアスリートの合宿に参加させてもらい、刺激になっています。今後の合宿では、実践的な走りのトレーニングを中心にする予定です。スターティングブロックを使ったスタートダッシュのトレーニングも含め、シーズンに向けて、1か月間で仕上げていきたいと思います。

ー 今年の目標は。

山縣:やはり、9秒台を日本人で最初に出したいです。そのために風邪やけがに細心の注意を払いながら、最高のトレーニングをしていきたいと思います。

ー 「リレー侍」の一人として一躍有名になりましたが、日常生活に変化はありましたか。

山縣:大きくは変わりませんが、外出の際にはマスクをつけることが増えました。見られていると思うと緊張してしまうので。実際に声を掛けられることは少ないです。

ー ストレス解消法は、以前は料理や釣りと言っていましたが。

山縣:今は合宿して帰宅し、また合宿に出かけるという忙しい生活なので、趣味の時間はほとんど取れませんね。今は練習に集中する時期だと割り切っています。

ー 本日は、ありがとうございました。集中して練習に取り組んでいる様子をうかがって、ますます来シーズンの活躍が楽しみになりました。

ミュージアムスタッフとの集合写真 イメージ
ミュージアムスタッフとの集合写真

(*クイズの答え)
・日時計は、最初どこで作られたか? - エジプト
・日本で最初のテレビCMはどこの会社のものか? - セイコー
・セイコーの創業者のフルネームは? ー 服部金太郎

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