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時計の歴史や時間の大切さを通じてこども達の可能性を応援する「セイコーわくわく時計教室」が、「キッザニア東京」に登場しました。

「エデュテインメント(楽しみながら学ぶ)」をコンセプトに、こども達がさまざまな職業や社会の仕組みを体験できる「キッザニア」。ここは、大人のようにいろいろな仕事をすることでお給料として専用通貨の「キッゾ」を受け取り、買い物やサービスの体験をして過ごすことができる「こどもが主役の街」です。

こども達自らが考えて行動するキッザニアの街では、中央広場に大きなセイコーの街時計があり、集合時間や開始時間など、時間を知らせる大事な役目を果たしています。そして2021年11月19日〜22日の4日間は期間限定イベントとして「Exciting Week with Seiko」が開催されました。

Exciting Week with Seikoとは

Exciting Week with Seiko 写真

Exciting Week with Seikoでは、時計の仕組みや時について学ぶワークショップと、時間に関する展示や体験が盛り込まれた充実の内容を展開。セイコーと共に企画運営を担当してくださった、キッザニア東京企画部の奈良岡さんにお話を聞きました。


奈良岡さん「キッザニアの街では1時間に2回、時計台の前で華やかなユニフォームを着たこども達が歌とダンスで時間を知らせてくれます。街のみんなも一緒に歌ったり手を叩いたりして楽しむことにくわえて、今、何時なのかを確認するためにも無くてはならない重要な存在が、この街時計です。

今回のExciting Week with Seikoでは、時計の歴史や仕組みを知り、普段から時間というかけがえのないものを意識してほしいと思いました。これまでセイコー様が取り組まれてきた『セイコーわくわく時計教室』を元に、これをさらにキッザニアらしい形でお届けしようと考えたのが今回の企画です。」

セイコーの街時計パビリオン 写真

キッザニアにあるセイコーの街時計パビリオンでは、毎時00分と30分になると、歌とダンスで街のみんなに時間を知らせてくれる。


奈良岡さん「ワークショップでは、伝えたい要素がたくさんあるため、どうしたら時間内に正しく伝えられるかについて最も気を遣いました。
まずは時計の歴史や仕組みをスライドで説明し、時計への興味・関心を高めてもらうことから始めました。映像を織り交ぜたり、途中で質問をして考えてもらったり、こども達が集中できるよう工夫しました。
次に本物の機械式腕時計と、そこに使われているすべての部品を観察する時間を設けました。初めて目にする形の部品を見て、一部に宝石が使われていることを知り、すべての部品が1つの時計として時を刻む様子を実感して、こども達はたくさんの発見があったようです。

最後に、時計職人について知ってほしいと思い、文字板に小さなネジを入れる時計職人の技に挑戦する体験を入れました。慣れないピンセットを手に真剣な眼差しでチャレンジし、うまく入れられないこどももいましたが、時計作りがどれだけ難しいことなのかを体感できたのではないでしょうか。」

時計職人体験 写真

直径5センチの金属製の文字板、腕時計に使われている小さなネジ、ピンセットが入った「時計職人体験キット」は体験者全員にプレゼントされました。

文字板に色を付ける様子 写真

文字板の小さな穴にネジを入れる前に、金属にも書けるポンキーペンシルで好きな色を付ける時間も。これは普段のセイコーわくわく時計教室にはない、キッザニアならではの内容でした。

奈良岡さん「ワークショップの会場では、お子様達と一緒に保護者の方にも聞いていただけるスペースを作りました。これは、『時間は世界共通の言語』というセイコー様の考え方に強く感銘を受け、多くの方に聞いてもらいたい、と思ったからです。ご自宅に帰られた後も、時間や時計の大切さをご家族で話題にしてもらいたいと思いました。」

キッザニアの奈良岡さん 写真

Exciting Week with Seikoを企画担当してくださったキッザニアの奈良岡さん。お嬢さんが3歳の時から保護者としてキッザニアに通っていたそうで、街時計もお嬢さんのお気に入りアクティビティの一つだったとか。そうした経験を活かして現在はキッザニア東京の企画部に所属されています。

ワークショップ以外も充実

イベント期間中は、展示や体験の機会も用意されました。世界にたった一つの時計「UNI2031」は、10年後の未来を良くするため、時の視点で社会課題の解決に取り組んでいくSeiko Time Design Actionのマスコットキャラクターです。時間の多様性を示す10個の時計を身につけて、光と音声を使い時間の捉え方を解説してくれる頼もしい存在です。

UNI2031 写真

「やあ!ボクはUNI2031!」と話す可愛らしいUNI2031はいつもたくさんの人に囲まれていました。

さらにイベント会場前には、世界大会で使われるセイコーのスポーツタイマーが登場しました。2021年6月、セイコー社員アスリート山縣亮太選手が更新した陸上男子100mの日本記録9.95秒ぴったりにスポーツタイマーを止めるというチャレンジです。2回までチャレンジできることや、ひと際目を引くタイマーに興味を持ったこども達で長い列ができることもありました。

スポーツタイマーチャレンジ 写真

スポーツタイマーのスイッチを片手に真剣チャレンジ。4日間の会期中、ピッタリ賞はなんと16名もいました。

キッザニアを支える、スーパーバイザー

4日間に亘り開催されたExciting Week with Seikoにて、時の大切さを伝えてくれたのはたくさんの「スーパーバイザー」たちでした。こども達が自分で時間を見て、自分で考えて行動するキッザニアに欠かせないスーパーバイザーの皆さんには、今回のワークショップはどのように映ったのでしょうか。キッザニアネーム Zassy(ザッシー)さんこと江指さんにうかがいました。

Zassyさん「わたし達スーパーバイザーも、事前にセイコーの歴史や時計のことなどを丁寧に教えていただく機会がありました。セイコーが世界で初めて発明したクオーツウオッチの開発技術を独り占めしなかったことにも感銘を受けて、そのおかげでこうして正確な時計があるんだとしみじみ思ったりして。これまでそれほど時間を意識することはなかったのですが、今は本当に大切に考えて過ごそうと思っています。

ワークショップを体験するこども達にもそうした点をご紹介できるよう、スーパーバイザーのみんなで相談して少し工夫しました。例えば、スライドを見ながら説明をして質問をする時も、小さなクイズ形式を挟んだり、手を挙げてもらったり、選択制にしたり、となるべくみんなが参加できるようにしました。」

スーパーバイザーZassy(ザッシー)さん 写真

時計の仕組みなど、初めて知ることに驚くみんなの反応が嬉しかった、とZassyさん。

Zassyさん「キッザニアに来てくれるお子様達はみんな、目を輝かせながらそれぞれのアクティビティを体験してくれています。わたし自身、就職先を検討する時に初めて来た時、キッザニアの独特の世界観に引き込まれました。今回のイベントもそうですが、他では体験できないことばかりが揃った場所です。お子様達には、自分の時間を大切にしながら、毎日をたくさん楽しんで欲しいです。」

こども達の好奇心を大切にしたいと優しい眼差しで話すZassyさん。実際にワークショップに参加された方々がどんな感想をもったのか、ちょっとだけお聞きしてみました。

ある小学3年生の男の子は「腕時計に部品が166個もあったことに驚いた!」と初めて知った驚きを教えてくれました。最後の時計職人の体験では、ネジを1つ入れることに成功したそうですが、「つかむところが分からなくて難しかった」とのこと。ご自宅で再チャレンジしたいと話していました。

ワークショップ中のZassy(ザッシー)さん 写真

また、4人で参加してくれた中学生の皆さんは、「普段はスマホで時間を見ることが多いけど、回る時計は特別なものに感じて欲しくなった」と、新鮮な気持ちを教えてくれました。中学2年生とのことで、学校の勉強などが忙しいけれど「友だちと遊ぶ時間」「寝てる時間」「おやつを食べる時間」などは大切にしたい、とかわいらしい笑顔で話していたのが印象的です。

ワークショップ中のZassy(ザッシー)さん 写真

キッザニア、次世代への想いに共感

最後に奈良岡さんに、キッザニアが目指すことと、未来の可能性について教えていただきました。

奈良岡さん「キッザニアにいると、小さなお子様を大きなお子様が手助けしていたり、前回できなかったことができるようになったりと、こども達の成長や可能性の大きさを目にすることがたくさんあります。そうした経験は自信となり、生きるための力になりますよね。現在のコロナ禍など不安なことも少なくない社会ですが、学校や家庭ではできない学びを通して、自分で考えて決める、という経験をこども達に重ねてもらいたいです。

今回の企画では、わたし自身も改めて時間について考える機会になりました。セイコー様が『時間をデザインする』と表現されたことが強く響きました。確かに、忙しくしようとゆっくり過ごそうと、大切なことは自らの意思で主体的に決められるということ。自分の人生をいきいきと生きるためにも意識したいと思いましたし、将来を担う世代にも、自分で『時』を選択できるということを伝えたいです。」

腕時計を観察する様子 写真
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