主にセイコーグループの連結決算業務を担当しています。連結決算業務とは、関連会社などを含めたグループ全体の決算を行うことです。3ヶ月に1度決算を集計し、グループ内取引の連結修正など必要な調整を行った上で、決算短信や有価証券報告書などを作成します。会社の業績を世の中に公表するための資料なので、責任は重大です。後輩にはこれまでの経験でつまずいたポイントを共有し、同じミスを繰り返さず効率的かつ正確に業務にあたれるよう指導しています。
大学時代にスペイン留学した経験から、グローバルな会社で働くことを希望していました。また、文系出身ですが営業以外の職種にチャレンジしたいと考えていたところ、セイコーは特殊な資格やスキルがない人でも、新卒から管理部門の業務を経験できると知りました。初めて購入した時計のブランドがセイコーだったこともあり、企業サイトから直接エントリー。先輩社員面談で実際に社員の方とお話して、あたたかい雰囲気で働きやすそうだと感じ、ここでなら活躍できそうだと思い入社を決めました。
1年目はセイコーグループ株式会社の決算業務を担当。経理や決算に関する専門知識を持たない状態で配属されたため、最初は右も左も分からない状態でした。先輩たちから親切に業務知識を教えてもらったり、自らテキストを購入して勉強したりして、徐々に経理や決算の基礎知識を身につけていきました。その中で感じたのは、専門知識以上に数字の背景を考えて理解することの重要性。そこが理解できないと、会社の状況や戦略が見えてこないからです。経理の専門知識はあくまでツールとして活用し、数字を深く読み解くスキルを習得することを心がけました。
金融機関から資金調達し、子会社や親会社に貸し付けを行うチームにて、財務関係の業務に携わりました。金融機関との交渉では、お互いにメリットが得られるWin-Winの関係を目指すように。担当者と頻繁に連絡を取り信頼関係を築き、金融機関にとっても会社にとってもプラスになる資金調達をすることを大切に交渉を続け、最終的に年間1億円の利息を削減できる条件を引き出せました。会社の数字にもインパクトを与えられる攻めの経理を経験できたことで、経理や財務に対する視野が広がりました。
連結決算で担当している業務に関わる開示基準が大きく変更された時、社内でどのように変更点に対応すべきかをゼロから検討しました。会計基準を改めて確認し基準変更の背景も踏まえながら、関連会社から何の情報を提供してもらうべきか考え、監査法人とも相談しながら最適な情報収集を行い、開示資料を作成することができました。また、子どもが生まれたので、子育てと仕事の両立も新たな任務に。在宅勤務制度を活用すれば、仕事の合間に子どもの面倒を見たり、病院に連れて行ったりできるため、セイコーは子育てもしやすい環境だと実感しています。
決算書の数値の背景を深掘りする力
連結決算業務で作成した資料はそのまま世の中に公表され、それを元に株価が変動するほど大きな力を持ちます。それに伴う重大な責任感は、この仕事でしか味わえないものでしょう。また、決算短信などの資料は経営戦略にも活かされます。経営陣に提供した情報が、会社の方針を決定づける一助となるのが醍醐味です。セイコーグループ全体の業績を俯瞰し、各社の課題に対して適切なサポートを行えるというのも、この業務ならではの面白さといえます。
社内だけにとどまらず、関連会社の方々をつなぐ拠り所のような存在になりたいです。連結決算業務に携わると、各社の事象を俯瞰して把握できます。会社単体では気づけないような課題に対しても、さまざまな情報提供やサポートが可能なので、何かあった時に気軽に相談してもらえる環境を作ることを目指しています。そのためにも、チャットツールなどを駆使して積極的にコミュニケーションをとっています。そして、セイコーグループのさらなる成長に貢献できればと思います。
経営視点を養い、セイコーグループの成長をサポートできること
オフは子どもと公園で遊んでいます。かけっこ好きな子どもと一緒に遊ぶのは、体力づくりにももってこいです(笑)。コロナ禍前は会社の先輩や後輩と、フットサルやバスケットボールを楽しんでいました。学生時代から好きなサッカー観戦もしており、イチオシのスペインリーグの結果のチェックは欠かせません。
入社の決め手は?
営業以外の管理部門の職種が経験できること