スポーツ大会の協賛活動とセイコーグループ所属アスリートのサポート、そして次世代を担う子ども向けスポーツ教室の開催。これがコーポレートブランディング部で私が主に携わっている仕事です。世界陸上や東京マラソンなど、当社が協賛しているスポーツ大会では、TVCMや看板の掲出など、さまざまなマーケティング権利を活用したり、事業会社のセイコータイムクリエーション株式会社と連携して大会運営に欠かせないタイマー等の計時計測機材やサービスを提供することで、会社のブランド価値向上に繋げています。所属アスリートのサポート業務では、彼らの試合でのパフォーマンスを最大限発揮できるようサポートしながら、PRの一環として実施するアスリートが出演する各種イベントの調整と取材現場での対応をしています。「わくわくスポーツ教室」という本物の一流アスリートが講師となって、競技大会で使用する本物の計時計測機材を使用した子ども向けスポーツ教室を開催し、次世代教育を通して社会貢献に繋げるのも大事な役割です。
中学、高校、大学と学生時代は陸上競技一筋でした。400メートルハードル走が専門で、努力すればするほど記録が伸びていく陸上の面白さに魅せられ、連日練習に明け暮れていました。就職にあたっても、こうしたスポーツの醍醐味に触れられる企業を志望。中でも、大学時代にベストパフォーマンスで表彰台に登れた、一番思い出に残っている大会の公式計時機材がセイコーブランドだったこともあり、陸上競技をはじめとしたスポーツ計測業務を手がけていた当時のセイコーを志望しました。
入社して10年間、陸上や水泳などの各種スポーツ大会の計時計測業務を担当しました(現在はセイコータイムクリエーション株式会社に移管)。世界選手権などの大規模な国際大会にも数多く関わり、事前に大会運営者やマスコミ関係者と打ち合わせして準備を行い、本番当日は現場で計時計測を監督し、競技を支えていくことに奮闘しました。苦労することもありましたが、大会が成功に終わった時の達成感は本当に大きく、充実した日々を送っていました。
入社して10年が経ち、新しいことに挑戦して自分をさらに成長させたいという思いを会社に伝えたところ、財務企画部(※)へ異動になりました。私にとっては全く未知の分野で、一から専門知識を習得しなければなりませんでしたが、携わってみると非常にやりがいのある仕事でした。スポーツタイミング部でさまざまな関係者と折衝しながら入念に準備して仕事に取り組んだ経験は、不動産管理の業務でも大いに活きました。
※財務企画部は、資金調達などの財務業務のほか、当社が所有する不動産に関する業務を担当しています。キャリアを積んで不動産管理業務の知識やスキルも高まり、当社が所有する物件をいくつか任され、設備投資の計画やテナントの方との賃料交渉なども私が責任をもって行いました。また、グループ会社の不動産のサポートも手がけ、新規出店のための物件の選定と契約にも注力しました。調査を重ねて理想的な立地の物件を探し出し、関係者と協議しながら無事契約を完了させ、グループの事業に貢献できた時はとてもやりがいを感じました。
2022年に開催された「世界陸上オレゴン」でアメリカに出張し、当社のさまざまなマーケティング権利が有効活用されているかを現地で確認する機会がありました。スポーツタイミング部所属時以来、11年ぶりに世界陸上の現場に足を運びましたが、デジタルを活用したグラフィック技術や機材の進歩に目を見張りました。また、SNSを活用した情報発信も活発化しており、ブランドアピールに繋げるためのデジタルマーケティングの重要性を肌で感じました。
事前に入念に準備して目標を達成する力がついた
老若男女問わず楽しめるスポーツを題材に、スポーツ大会の協賛活動や子ども向けイベントを開催する当部署に来てから、参加者や関係者の笑顔を見る機会がとても増えました。イベントに関わる業務は多岐にわたり、大変な瞬間も多いですが、全てを終えて参加者の笑顔を見る瞬間が一番のやりがいです。特に、全力でスポーツを楽しむ子どもたちの純粋でキラキラした笑顔は大きなパワーをもらえます。
セイコーが協賛するスポーツ大会の中でも特に大きなイベントである世界陸上に、より深く関わって活動するのが目標です。2025年は東京大会が開催予定で、当社としても注力すべき大会として位置付けています。そのためにも、会社が実施しているオンライン英会話研修などを活用して語学のスキルを磨き、海外スタッフや大会の組織委員会の方々と密に連携できるコミュニケーション力を身につけたいです。また、デジタルを活用した最新のマーケティングを学び、当社のブランド力向上に貢献できればと思います。
スポーツイベント参加者の笑顔に元気をもらえるところ
息子と公園でスポーツを楽しんだり、メジャーリーグにハマっている娘とテレビで試合観戦したりして過ごしています。また、地元の仲間やパパさん友だちと一緒に、マスターズ陸上にチャレンジ中。当分は子供達に足の速さで負けないよう頑張りたいと思います!
入社の決め手は?
大学時代の一番の思い出にセイコーが関わっていたから