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記録の更新や競技形態など、時を重ねるごとに進化し続けるスポーツの世界。ずばり、2021年注目のスポーツといえば「アーバンスポーツ(都市型スポーツ)」だ。世界的なスポーツの祭典にも公式な競技として採用されたBMX、スケートボード、スポーツクライミングをはじめ、パルクール、インラインスケートなどのアーバンスポーツが今、世界中から熱い視線を注がれている。

アーバンスポーツは、「エクストリームスポーツ」という速さや高さを極限まで追求し、華麗な離れ業を競い合うスポーツの1種。そのエクストリームスポーツのなかで、都市での開催が可能なのがアーバンスポーツである。

アーバンスポーツとは

アーバンスポーツの最大の特徴であり1番の魅力は先述した通り、アーバン、つまり「都市」との一体化にある。その言葉通り、アーバンスポーツの舞台は私たちが日々暮らしている「都市」だ。大規模なスタジアムやアリーナではなく、広場やストリートといった、極端にいえば人が集まるところ、つまり、日常で目にしている場所がそのまま会場になる。

外国の通り 写真

また、近年盛り上がりを見せるフェスなどの音楽や、ファッションとの親和性も見逃せない。これらの文化と融合することによって、従来のスポーツとは異なり、より身近に、より全身で感じながら競技を楽しむことが可能となる。これまでにない一体感を得られる、まさに新しい時代のスポーツといえるだろう。

日本国内では、2018年にアーバンスポーツの祭典「FISE」が広島で開催された。BMXをはじめ、さまざまなアーバンスポーツの競技を取り入れた大規模な大会となった。

アーバンスポーツの代表的な競技

さまざまなアーバンスポーツの競技の中で代表的なものといえば、世界的なスポーツの祭典にも競技として採用されたBMX、スケートボード、スポーツクライミングが挙げられる。

◆ BMXとは

BMXはもともと「バイシクルモトクロス」と呼ばれる自転車競技の1種。競技は、「BMXレーシング」と「BMXフリースタイル」で分けられている。「BMXフリースタイル」は、さらにそこから「パーク」「ストリート」「フラットランド」などに分かれるが、主に専用のパークでダイナミックなジャンプや回転などのテクニックを競い合う「パーク」が人気である。

BMXについてさらに詳しく知りたい方はこちら

自転車競技「BMX」とは?
競技の種類や魅力に迫る

BMXのイメージ 写真

◆ スケートボードとは

スケートボードは言うまでもなく「スケボー」の略称で知られ、若者たちを中心に根強い支持を受けている競技。こちらも「ストリートスタイル」や「パークスタイル」など、競技形態によって種類が分けられている。

スケートボードのイメージ 写真

◆ スポーツクライミングとは

スポーツクライミングもまた近年、若い世代からの関心が高いスポーツだ。壁に点在する「ホールド」と呼ばれる突起を支えに、己の手足を駆使し登っていく。瞬発力と的確な判断力が求められ、「スピード」「ボルダリング」「リード」の3種目がある。

スポーツクライミングのイメージ 写真

◆ パルクールとは

パルクールは、走る・跳ぶ・登るといった人間が本来持っている運動能力を鍛え、芸術的かつ機能的に移動するという競技。移動に重点を置く動作を通じて心身を鍛える。パルクールは、自身の限界を理解したうえで、その限界を克服するという性質が非常に強く競うよりも自分との戦いがメインだ。しかし、パルクールの人口増加をきっかけに競技の一部を切り取る形で「スピードラン」「フリースタイル」「スキル」「タグ」という4種目ができた。

パルクールのイメージ 写真

そのほか、インラインスケート、3×3、ブレイキンもアーバンスポーツにカテゴライズされる。特に障害物をすり抜けながら技や速さを競い合うパルクールは欧米で人気が高く、海外のアクション映画やテレビのバラエティー番組などで目にしている人もきっと多いはず。これらの競技は、日本国内でも多く大会が実施されるようになってきているが、それだけアーバンスポーツが日本に浸透しつつあるということだろう。

アーバンスポーツの各競技の代表的な選手

日本国内にも、アーバンスポーツ各競技に代表的な選手がいる。

◆ BMX

日本を代表するトップライダーとして知られ、アパレルブランドなども展開する田中光太郎選手、長年フリースタイルシーンをリードし引退後は全日本フリースタイルBMX連盟の理事長を務める出口智嗣選手、2008年以降、通算11回世界タイトルを獲得している内野洋平選手などが有名だ。

◆ スケートボード

2013年に17歳でワールドカップにて日本人として初優勝し、世界大会で5回も優勝している瀬尻稜選手(フリースタイル)などが挙げられる。

◆ スポーツクライミング

スポーツクライミングはオールラウンダーの藤井快選手、「リード」を得意とする本間大晴選手、女子では小学1年生で競技をはじめた17歳の森秋彩選手、今年6月に行われたリードユース日本選手権2021で優勝した平野夏海選手などがいる。

◆ パルクール

日本人初のプロパルクールアスリート・ZEN(島田善)選手、日本人男子で初のパルクール世界チャンピオンとなった朝倉聖(SEI)選手、2019年に女性部門世界ランキング1位に輝いた泉ひかり選手、インストラクターとしても活躍する山本華歩選手などがあげられる。そしてインラインスケートがスポーツカーのプロモーションビデオにも出演している東千尋選手などが注目を集めている。

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元“忍者女子高生”
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もちろん、各競技ほかにもまだまだたくさんのアスリートが存在し、世に出てくる可能性は大いにある。

まとめ

都市とスポーツが有機的な融合を果たし、日々進化を遂げていくアーバンスポーツ。施設の常設化、会場周辺の騒音、競技の認知度、競技人口など、取り組んでいかないといけない課題はあるものの、次世代のスポーツとして今後大きく発展していくことは間違いない。そしてその軌跡はアスリートたちの努力や活躍と共に、スポーツの歴史に深く刻まれていくことだろう。

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