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スポーツクライミング入門!上達のコツなどを解説【野口啓代さんのアドバイス付き】(2/4ページ)

初心者の方はまず「ボルダリング」から始めよう

ボルタリング 写真

3種目の中でもっともハードルが高いのがスピードです。高さ15mの壁を直線的に登るのはかなり難易度が高く、日本国内でスピードができる場所も5、6ヶ所ほどと限られています。

スピード同様にリードも上級者向けです。身体とロープをつなぐハーネス(安全ベルト)を履いてロープを結んでから登るのでロープワークなどの高度な技術を要します。また、ロープを押さえてクライマーが落ちないよう支え安全確保をする「ビレイヤー」の存在が不可欠。
設備が整った環境でないと体験できない種目と言えるでしょう。

初心者の方におすすめの種目はボルダリングです。ボルダリングが楽しめる施設は全国で急増しており、ジムに絞ると500~600施設、民間も合わせると700~800施設ほどあり、簡単にクライミングを体験できます。初心者の方はまずジムでボルダリングに挑戦してみましょう。

スポーツクライミングが体験できる施設

スポーツクライミング 写真

では、スポーツクライミングが体験できる施設はどこにあるのでしょうか。専門施設はもちろん、身近で楽しめる場所だったり、意外な場所にあったりするなど、ボルダリングを楽しめる場所は増加傾向にあります。

スポーツクライミング専門ジム

ボルダリングを筆頭に専門施設を構えているジムです。本格的に基礎から取り組みたい方に適していて、スポーツクライミングの競技を極める環境が整っています。専門ジムの場合、設置されている壁の難易度も多様です。また、レンタルシューズやレンタルチョークなどのアイテムも充実。スタッフも競技の知識が深いため、分からないことがあれば何でも教えてもらえます。

スポーツジムや公園に併設

近年、スポーツジムや公園などの場所でも、ボルダリングができる壁を併設しているケースが増えています。マシントレーニングや水泳などで普段から身体を鍛えている方が、ボルダリングに気軽にチャレンジできる環境が整備されつつあります。他のトレーニングと併用して楽しめる点も大きな利点です。ただ、スポーツクライミング専門ジムに比べ、レンタル品の充実さ、スタッフの知識は乏しくなる傾向にあります。

市区町村などの地方自治体が運営する公共体育館

ボルダリング用の人工壁は、市区町村など地方自治体が運営する公共の体育館に設置されていることもあります。公共施設にあるメリットは、利用料金の安さです。1回400~500円程度で楽しめます。ただ、公共体育館がある市区町村の住民、または通勤・通学をしている人のみが利用対象になるケースもあるので注意が必要です。また、壁や課題が少なかったり、レンタル品がなかったりする場合があるので、事前に確認しましょう。

カフェやショップに併設

ボルダリング用の人工壁は、カフェやショップにおいて内壁となるケースもあります。登っている人を見たり、アートとして楽しむ側面もあるようです。ボルダリングカフェであれば、カフェエリアとトレーニングエリアに分けられていて、トレーニングエリアでボルダリング用の人工壁や最新のフィットネスマシンで体を動かせます。その後、カフェエリアでコーヒーや紅茶と洋菓子などのスィーツを堪能できます。

初心者向けの壁があるジムを探して無理なく楽しもう!

スポーツクライミング 写真

ジムによって壁の高さや難しさが異なるので、最初にチャレンジする際は4mくらいの低い壁のある施設がおすすめです。難易度の高い壁は、初心者向けの低い壁に慣れてから段階的にチャレンジすると良いでしょう。また、身近なジムにも日本代表クラスのクライマーがトレーニングをしていることもあるので、ジムでの出会いも楽しみの1つです。

施設の使用料は、ジムで1日数千円程度で登り放題のところもあるなど意外とリーズナブル。ボルダリングはちょっとでも興味を持った人が気軽に、長時間楽しめるスポーツです。

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