調査結果

時間の価値

最も時間に追われているのは「社会人」ではなく「学生」

現代人の7割が「時間に追われている」と感じ 、その比率は社会人より学生の方が高い。

時間を意識して行動するかという問いには、全体の9割(88.8%)が意識して行動していると答えています。また、時間に追われているかという問いには、7割(69.1%)がそう感じ、「社会人」(71.4%)よりも「学生」(83.6%)の方がその感が強くなっています。

時間に追われていると感じますか?

現代人は時間を効率的に使うための時間マネジメントに積極的

時間に関する具体的な意識や行動について聞くと、約7割が「おおよその目安の時間を計算して行動」(68.3%)し、「効率的に進められるよう工夫をする」(66.5%)と答え、半数以上が「事前にスケジュールを決めて行動」(55.9%)しています。
また、「ひとつの事に集中せずに、複数の事を同時に行なう」(46.0%)マルチタスクや、「1日を有意義に過ごすために朝の時間を大切にする」(46.1%)ことに取り組んでいる人は約半数にのぼります。

一時間の価値はオンタイムは3,669円、オフタイムは6,298円

オン/オフの差が大きい男性、差が小さい女性。
若年層はオフの価値が高く、50代以上ではオンの価値の方が高い。

自分の1時間の価値に値付けしてもらうと、仕事や家事・勉強をするオンタイムは3,669円/時間、プライベートなオフタイムは6,298円/時間と、オフタイムの方が1.7倍高くなっています。
男性のオフタイムは9,123円とオンタイム(4,435円)の約2倍という値付けになっているのに対し、女性はオン/オフの差があまりありません。
また、10代・20代では圧倒的にオフタイムが高くなっていますが、年代が高くなるとオン/オフの差が縮まり、50代で逆転します。
値付けの根拠は、オンタイムを時給で換算した人が年代問わず多数です。

自分の1時間の価格

最も大切にしている時間は「金曜日の22時」次いで「月曜日の5時」、「月曜日の6時」の朝時間

男性は「月曜早朝」のオンタイム前、女性は「金曜夜」のオフタイムを最も重要視。社会人より時間に追われている学生も、一週間が始まる「月曜朝」を大切にしています。

一週間の中で最も大切にしているのは、「金曜の夜」「月曜の朝」「土曜の夜」、次いで「土曜」は午前中に、「日曜」はどの時間帯も大切にされています。
男性のトップ3はすべて月曜日の朝時間という結果になり、オンモードへの助走を重視するのに対し、女性のトップ3は金土の夜時間と、オフタイムの休息を重視するようです。
また、社会人が全体としてオフタイムを重視するのに対し、学生はオンタイムが始まる前の時間を大切にしています。

最も大切にしている時間帯ヒートマップ

時間と気持ち

「ひとりの時間」を大切にしているが「誰かといる時間」も増やしたい現代人の三大貴重時間

足りていない時間

足りてないからこそ大切にしたい、現代人に欠かせない三大貴重時間は、「睡眠・休憩の時間」、「趣味・遊びの時間」、「ひとりで過ごす時間」。

足りていないと思う時間の種類トップ3は「睡眠・休憩の時間」(61.7%)、「趣味・遊びの時間」(60.8%)、「ひとりで過ごす時間」(52.7%)となり、大切にしている時間トップ3は「ひとりで過ごす時間」(67.7%)、「趣味・遊びの時間」(67.5%)、「睡眠・休憩の時間」(66.9%)と、同じ種類の時間がランクインしています。
睡眠・休憩のためののんびり時間、趣味を楽しむ遊び時間、誰にも邪魔されないおひとりさま時間は、足りていないからこそ大切にしたい時間となっているようです。

大切にしている「ひとりの時間」、増やしたいのは「ひとりで」よりも「誰かと」が多い結果に。

最も大切にしている時間は「ひとりで過ごす時間」(67.7%)となっています。しかし、増やしたい時間を聞くと、「ひとりで過ごす時間」(60.0%)よりも「誰かと一緒に過ごす時間」(62.8%)が多い結果となりました。ひとり時間は大切だけれども、誰かと過ごす時間も増やしたいという、現代人の時間の使い方と気持ちの複雑な関係性がみてとれるようです。

増やしたい時間

会えない時間の気持ちをつなぐデジタルコミュニケーション

デジタルコミュニケーション頻度が高いと、相手をより身近に感じます。

相手別にデジタルコミュニケーションの頻度を聞き、週1日以上(ほとんど毎日~週1日)コミュニケーションする「高頻度」と、週1日以下の「低頻度」の2つのグループで、相手別にどの程度身近に感じるかを聞いきました。「配偶者」となると親近感の違いはほとんどありませんが、「仲の良い友人」では、高頻度51.7%に対し低頻度20.2%と31.5ポイントもの差があり、デジタルコミュニケーションが高頻度なほど相手に親近感を感じる傾向があることがわかりました。

デジタルコミュニケーション頻度別の相手を身近に感じる親近感

若い年代ではSNSとリアルな体験が融合している

大切な人と直接会ったりSNSでやり取りするコミュニケーション時間は「変わらない」(45.3%)が多いものの、3人に1人は「増えた」(37.8%)と感じ、10代(58.0%)・20代(48.5%)は多くなっています。
また、TVを見ながらLINE等SNSで内容を共有することで、一緒に楽しんでいるような感覚があるかどうかについて聞くと、全体では4人に1人(24.1%)ですが、10代(40.0%)、20代(38.0%)ではより高く、SNSでのコミュニケーションをよりリアルなコミュニケーションとして楽しんでいる様子がうかがえます。

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