

セイコーグループ株式会社(代表取締役会長 兼 グループCEO 兼グループCCO:服部真二、本社:東京都中央区)は、6月10日の時の記念日」にちなみ、生活者に時間についての意識や実態を探る調査を2017年から実施、毎年『セイコー時間白書』として発表しています。
コロナ禍が本格化して1年が経過。仕事やプライベートを問わず生活環境が大きく変化したことによって、「時間の使い方」は多様化し、時間をどう使うか、時間の価値を改めて見つめ直した人も少なくないようです。『セイコー時間白書』では、コロナ禍において創造された時間の新しい価値や、時間の使い方の多様性を“レガシー”(社会の資産)にすべく、多様化した時間の使い方や深まった時間への意識を探り、ひもときます。また、今回はグローバル編として、アメリカと中国にて同様の調査を行い、日本との時間意識の差を探りました。
時間価値、時間の多様性
新たに生まれた「幸せな時間の使い方」とは?
- 生活環境の変化で「増えた時間」=「今後も維持したい時間」に。コロナ禍による時間の使い方の変化は、良い時間の使い方を見つけるきっかけに。
- 新たに生まれた豊かな時間の使い方 コロナ禍で広がった時間の多様性:「平日に夫婦でランチデート」「自宅でコンサート鑑賞」「家族でそろって食事」「妻を師匠に料理を勉強」「平日昼休みに子どもやペットと遊んでリラックス」「猫と仕事」「50歳を過ぎてからの学び直し」 etc.
自分にとって良い時間の使い方
時間との付き合い方の行動や考え方の変化とは?
- コロナ禍で「人生をより豊かにするための時間の使い方」を考えた人が2人に1人。時間を価値あることに使う意識が醸成。
- 「臨機応変に自らの裁量で過ごす」「隙間時間も工夫しながら過ごす」など、半数に近い人が時間の使い方を工夫している。
- 1時間の価値、オフタイムの時価12,992円、前年比155.7%、5年間で2倍。
日本、アメリカ、中国の時間価値比較
- オン・オフの時間価値の差が大きい日本、オンとオフの時間価値に差を付けないアメリカ、オンの時間価値がオフを上回る中国
- 2020年の体感速度 日本2.03倍 アメリカ2.92倍 中国1.49倍
- 時間の使い方自己採点 日本58.5点 アメリカ64.5点 中国78.4点
ユニークトピック
コロナ禍における“メリハリ付かない問題”のその後
- リモートワーカーのメリハリ付かない問題が、1年を経て10ポイント程度改善。折り合いを付けられるようになっている一方、集中しすぎてオーバーフロー気味の傾向も。
自律ならぬ“時律”時代
時間マネジメントの個人差が顕著に
- 私生活で「他人の生活リズムがわからない」46.2%、「生活のメリハリがはっきりしない」42.3%、「時間を効率的に使うことが難しい」41.8%と新たな課題も。
2020年は例年の2倍速以上で経過?!
- 体感速度がコロナ禍以前に比べ大きく加速、学生ではその傾向が顕著に。
若い世代ほど「時間」に関するコロナ禍の影響が大きい
- 「何もしない時間が増えた」学生が半数以上、ツラい社会環境に。
- 「世の中と関わる時間を増やしたい」44.8%。10代~30代の若い世代ほど顕著。
今とコロナ収束後を表すのにふさわしい言葉は?
- 今の状況は「粛々」「だらだら」。コロナ収束後は「のびのび」 「のんびり」。
アフターコロナ、最も望まれている時間は「友と外食」
- 友人との「外食」55.6%、配偶者との「旅行」が40.2%。
調査概要(本編調査)
実施時期
2021年4月28日(火)~5月10日(月)
調査手法
インターネット調査
調査対象
全国の10代~60代の男女1,200人
(男女各600人 各年代別に男女各100人ずつ 10代は15歳以上)
調査概要(グローバル調査)
実施時期
2021年5月13日(木)~5月21日(金)
調査手法
インターネット調査
調査対象
アメリカ…ニューヨーク在住の10代~60代男女120人
中国…上海在住の10代~60代男女120人
(ともに男女各60人 各年代別に男女各10人ずつ 10代は15歳以上)
※構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならない場合があります。また、金額は小数点第1位以下を四捨五入しています。
バックナンバー
これまでのセイコー時間白書を閲覧することが出来ます。

コミュニティ活動
課題解決に向けたこれまでの活動記録を発信しています。
様々な価値観にさらされ、自分の軸を見失っている若者たちの問題を、「時」の視点で解決できないだろうか。セイコー若手社員によるアクションを、年度別にまとめています。