あの時。すべてが止まったけれども、時間だけは動き続けていました。午後7時に拍手や鐘。同じ時間を共有できたオンライン飲み会やビデオ通話。空間がどれだけ断絶しても、私たちは時間というかけがえのないものでつながっていました。さらに。これまで会社や学校といった他者に管理されるものだった時間が、自分の手の中に戻ってきています。自分の意志で自由に扱える時間が増えています。その結果、私たちは根本的な生き方を見つめ直しています。日々の豊かさ。家族と自分。ゆずれること。ゆずれないこと。時間とは追われるものではない。一人ひとりの中にあり、一人ひとりが刻むもの。この先どうなるか、まだまだわからないけれど。どうかすべての人が、自分自身の、かけがえのない時間を過ごせますように。

時はあなたが刻む。

「あなたの時間」について考える日。6月10日は時の記念日100周年。