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日本で特に盛んなスポーツの1つである「柔道」は、嘉納治五郎師範によって「立派な人間をつくる道」として創始されました。柔道には試合者が技をかけ合う力強さをイメージする人も多いでしょう。しかし、柔道においては技や身体の鍛錬のほかに大事な要素として「礼」の作法と精神があります。人間形成を目指した柔道では礼の精神を身に付けることが欠かせません。

柔道における礼の精神の重要性

柔道創始者の嘉納治五郎師範は、身体・精神の鍛練を目的に、2つの考えを柔道の理念として掲げました。それが、心身の力を善いことのために使う「精力善用」と、互いに信頼し助け合うことで栄える世の中を作る「自他共栄」の考えです。
柔道の練習や試合において、勝敗にこだわりすぎて相手に礼節を欠くと、暴力による競い合いとなってしまいます。柔道の理念を学び実践するためには、礼の精神をもって自らを律し相手を尊重することが重要です。柔道を通して礼の精神を養うことで、「精力善用」「自他共栄」の理念を学ぶというのが、嘉納治五郎師範が掲げる理想なのです。

主な礼儀作法

「礼に始まり礼に終わる」と言われるように、柔道では試合における礼儀作法が定められています。礼には、頭を約30度下げる「敬礼」と、約45度下げる「拝礼」の2種類があります。角度や見た目は異なりますが、大切なのは相手を尊重し、1回1回に誠意を込めた丁寧な礼をすることです。

礼を行う場面としては、主に場内への入退場時や、試合の開始・終了時が挙げられます。このとき、立礼または座礼をしなければなりません。場内に入る際に一礼し、選手が立ち位置に着いたらお互いに向き合い一礼をしてから試合開始となります。終了時には立ち位置に戻り一礼、さらに相手の目を見て一礼、最後は退場時に一礼を行います。また、審判も試合場に入退場する際は一礼をします。

セイコーと柔道の関わり

セイコーは全日本柔道連盟のオフィシャルサプライヤーとして、日本国内で開催される主要大会の計時、スコア表示サービスを行っています。「技」で勝敗が決まる柔道ですが、セイコーは試合時間や抑え込み時間の計測など、試合を左右する重要な役割を担っています。

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