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文 大西マリコ

スポーツを通して人々に感動を届けることを目的に、2018年に発足したアスリートチーム「Team Seiko」。陸上の山縣亮太らを中心に、計時計測でスポーツをサポートするセイコーという企業を象徴する「精鋭集団」として第一線で活躍を続けてきた。そして、2022年4月からは陸上のデーデー ブルーノと所属契約を、競泳の大橋悠依とサポート契約を結び、トップアスリート2名が加入することを発表。9名の大所帯となった「新生Team Seiko」の発足が大々的にリリースされた。

ビッグネームが加わった新生Team Seikoは、今後どんな活躍を見せてくれるのか。オリジナルで制作されたオフィシャルスーツを纏って臨んだ銀座・和光での記者発表会の模様を交え、各メンバーを紹介。そして、今後のチームとしての展望について迫った。

新生Team Seikoの意義とスポーツを通した社会貢献

Team Seik和光での撮影

銀座・和光のシンボルである時計塔の下に集結した新生Team Seikoのメンバー

スポーツの力で「笑顔」「感動」を生み出すことをテーマに、2018年から活動してきたTeam Seiko。今回の新生Team Seiko発足には、セイコーの新たなグループパーパスの一端である“世界中が笑顔であふれる未来づくり”を体現、具現化するという目的がある。

2021年に創業140周年を迎えたセイコー。その際に制定されたのが、“革新への飽くなき挑戦で人々と社会に信頼と感動をもたらし、世界中が笑顔であふれる未来を創ります”というグループパーパスだ。それは、いわば社員1人ひとりの志。新生Team Seikoはこのグループパーパスを体現し、世の中に強く広く発信していくことが求められる。

トップアスリートとして世界の舞台で競技の最前線で活躍するのはもちろんのこと、思いやりと多様な価値観を持って、フェアプレーを重視。スポーツを通して国境を越えた「笑顔」「感動」を、そして自身を通して世界に「勇気」「平和」をもたらす存在になってほしいという願いが込められている。そんな心身ともに成熟したトップアスリートであり、社会に対して良い影響を与えられる存在こそが新生Team Seikoなのだ。

各競技のトップアスリートが勢ぞろい!9名の新生Team Seikoメンバー

大橋悠依、デーデー ブルーノが加わり、総勢9名となる新生Team Seiko。それぞれの競技の第一線で活躍するトップアスリートたちを紹介する。

山縣亮太選手画像

<陸上>山縣亮太
100m9秒95の日本記録を持つ国内最速のスプリンター。2021年に自国で開催された世界の大舞台では、日本選手団主将を務めた。2015年の入社以降、「セイコースポーツにおける象徴」として活躍。新生Team Seikoにおいても中心となるリーダーだ。

デーデー ブルーノ選手画像

<陸上>デーデー ブルーノ
2021年、大学4年生時の日本学生陸上競技個人選手権で優勝。さらに、同年の日本陸上競技選手権大会では100m、200mともに自己ベストを記録して準優勝した陸上界期待の若きホープ。

坂井聖人選手画像

<競泳>坂井聖人
2016年にリオデジャネイロで行われた世界の大舞台の200mバタフライで2位に輝いた。一時代を築いたバタフライの名手は、背泳ぎにも力を入れており、2024年にパリで開催される世界の大舞台への出場を目指す。

大橋悠依選手画像

<競泳>大橋悠依
2021年に東京で開催された世界の大舞台では、200m・400m個人メドレーにおいて日本女子史上初の2冠を達成。2022年1月には日本女子初のプロスイマーに転向するなど、競技の枠を超えた存在感が光る。

酒井夏海選手画像

<競泳>酒井夏海
2016年のリオデジャネイロ開催の世界の大舞台には、15歳ながら100m・200m背泳ぎで出場するなど、早くから才能を開花させた水泳界の逸材。175cmの長身を生かした、大きく伸びやかな泳ぎが持ち味だ。

佐藤翔馬選手画像

<競泳>佐藤翔馬
2021年に東京開催の世界の大舞台に出場。日本選手権水泳競技大会では200m平泳ぎの日本新記録を更新した。水泳界のレジェンド・北島康介氏と同じスイミングスクール出身で「北島2世」との呼び声も高い。

棟朝銀河選手画像

<トランポリン>棟朝銀河
2016年リオデジャネイロでの世界の大舞台では、男子個人で日本選手最高タイとなる4位入賞を果たす。
慶應大学卒業後は、セイコー社員アスリートとして活躍中のトランポリン界の期待の星。

福島千里さん画像

<スマイルアンバサダー>福島千里
女子100m・200mの日本記録保持者。日本選手権の100mでは前人未到の7連覇を達成。2022年1月に現役生活を引退し、セイコースマイルアンバサダー(スポーツ担当)に就任。次世代育成に貢献する。

大橋「いろんな競技のトップアスリートたちと一丸で頑張りたい」

服部真二 Team Seikoエグゼクティブプロデューサーと大橋選手

服部真二 Team Seikoエグゼクティブプロデューサーとともに笑顔でスペシャルウオッチを披露する大橋

新生Team Seiko発足に際して行われた記者発表会では、メンバー紹介からサプライズのプレゼントまで盛りだくさんの内容。新加入の2人にはメンバーの証しでもあるスペシャルウオッチが贈呈された。裏蓋にTeam Seikoの文字があしらわれたスペシャルデザインの「Seiko PROSPEX SPEEDTIMER」をサプライズプレゼントされた大橋は喜びを爆発。時計を腕に着け、弾ける笑顔でポーズを取った。

そして、今回の加入についても力強くコメント。「私自身、競泳を始めた時から無意識ながらもセイコーさんのタイムでずっと育ってきました。“Seiko”のロゴが黒と黄色で目立つので、いつもあのタッチプレートを目がけて泳いでいました。大人になってからはスポーツを支える企業というイメージがあり、私もその一員になることができてすごく嬉しいです」とTeam Seikoの一員となった感想を語った。

2022年の3月にプロスイマーへの転向を果たした大橋。セイコーとのサポート契約に至った理由については、「競泳の坂井聖人選手、酒井夏海選手、佐藤翔馬選手とトップスイマーがいることはもちろん、Team Seikoには、競泳、陸上、フェンシング、トランポリンといろんな競技のトップアスリートがいて、サポートを受けています。互いに刺激し合って活躍できる環境があると思いました。」とTeam Seikoのメンバーの存在が大きかったことを明かした。そして、今後については「Team Seiko一丸となって頑張っていきたいです。」とチームでのさらなる飛躍を誓った。

デーデー「憧れの山縣さんと一緒に大会に挑みたい」

デーデー選手画像

憧れの山縣と同じチームの所属になったデーデーは、喜びを噛みしめる

記者発表会では、スペシャルウオッチの他にも自身の記録や競技にまつわる数字が印字されている特別な名刺が9名全員に贈呈されることが紹介された。東海大学を卒業して4月から新社会人となるデーデーは、「名刺を持つこと自体が初めてなので素直に嬉しいです。裏面には自分の記録(2021年、日本陸上競技選手権大会の100mで記録した10秒19)が印字されているので、たくさん記録を更新してたくさん名刺を作り直してもらえるようにしたいです(笑)。」とフレッシュながら野心的な発言。会場を和やかな笑顔が包んだ。

また、同種目の後輩が加入する形になった山縣は、「同じチームで競技ができるとは思っていませんでした。世界の大舞台で4×100mリレーメンバーとして一緒に戦ってみて、柔らかい素直な性格だけど、勝負で攻めてくる強さのある人だと感じました。」とデーデーの印象についてコメント。するとデーデーは、「憧れの山縣さんにそう言ってもらって嬉しい」と笑顔で返答した。そして、「山縣さんと一緒に大会に出場して戦っていきたい。」と意気込んだ。

2022年の7月にはセイコーがオフィシャルタイマーを務める世界選手権が開催される。セイコーが誇る山縣、デーデーの2人のスプリンターはともにオレゴンの陸上トラックに立つことはできるのか。世界を舞台に戦う2人の走りに注目だ。

山縣選手インタビュー

ラストはTeam Seikoのリーダー的な存在である山縣が、チームでの活躍を誓い締めくくった

メンバーが増え、ますます盛り上がりを見せるTeam Seiko。結成当初からのメンバーであり、リーダー的な存在である山縣が、今後のTeam Seikoについて意気込みを語り、ラストを締めくくった。

「昨年の夏に日本を背負って立った2人のメンバーが新たに加わったことで、チームの厚みが増したと、とても心強く感じています。これを機にチームも一新、みんなで切磋琢磨しながら世界の舞台での活躍に向けて1人ひとりが頑張っていきたいと思います。みなさん、新生Team Seikoの応援をよろしくお願いします!」

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