THE GIFT OF THE TIME 一期一会, 07 October 2025 Ritz Paris

日本文化における
<とき>の意味を
再発見する

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日本には、「一期一会」という言葉があります。
それは、一生に一度の出会いを意味します。

すべての瞬間は尊く、儚く、
二度と繰り返されることはありません。

ショートフィルム「THE GIFT OF TIMEー時と生きるー」は、
そんな時との特別な関わりを讃えるものです。

このフィルムの世界をさらに深く体験できるように、
著名な建築家である隈研吾氏を招き、
リッツ・パリの庭園に一期一会の茶室を創りました。

この聖なる空間で、ゲストは茶道に身をゆだね、
それぞれの時を味わいます。

茶道の伝統の核心にあるのは、
今この瞬間を大切に想う心です。
茶人の所作、お香の薫り、湯のたぎる音、
茶筅のリズムを通して、時は慈しまれます。
私たちはこの瞬間を深い感謝とともに味わい、
ただ一度の今と結びつくのです。

茶会という独特な催しの中で、
私たちは、尊く儚く二度と繰り返さない時を感じます。
それは、少し立ち止まって、
私たち一人ひとりにとっての「THE GIFT OF TIME」に
想いを馳せる機会となるでしょう。

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Comment by

Kengo Kuma

茶室とは、時間(Time)をテーマとする建築である。正確にいえば、時間の流れをテーマとする、世界でも唯一の建築である。
その茶室のあり方をつきつめて、シンプルにして、組み立て可能な時間の中を流れる茶室をデザインしてみた。
セイコー、そしてグランドセイコーの哲学と間違いなく響き合うだろう。

隈 研吾

Profile 慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授、日本芸術院会員。
50を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案。
主な著書に『隈研吾オノマトペ建築接地性』(エクスナレッジ)、『日本の建築』(岩波新書)、『全仕事』(大和書房)、『点・線・面』(岩波書店)、『負ける建築』(岩波書店)、『自然な建築』、『小さな建築』(岩波新書)、他多数。

Event Overview

Date:October 07, 2025
Place:Ritz Paris, 
15 Place Vendôme 75001 Paris, France

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