2021年4月17日 放送
#73：筒美京平メモリアル
番組レポート
去年10月に亡くなった作曲家・筒美京平さん。昭和から平成にかけて約2800曲を作曲。作曲家としてのシングル総売り上げは7560万枚を超え、歴代1位を記録しています。今年3月にはトリビュートアルバムが発表され、4月にはメモリアルコンサートが行われるなど、改めてその作品群の影響の大きさを感じさせます。
今回のSound Inn Sでは、そんな希代のヒットメーカー・筒美京平の功績を讃え、音楽と人柄を振り返ります。
スタジオには、筒美京平最大のヒット曲「魅せられて」を歌ったジュディ・オングさんと、トリビュートアルバムに参加している橋本愛さんが出演。橋本愛さんは太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」を今夜だけの特別なアレンジで歌唱します。
また数多くの筒美作品に編曲として参加し共に楽曲を制作、4月のメモリアルコンサートで音楽監督も務める船山基紀さんと、トリビュートアルバムの総合プロデューサーを努めた武部聡志さんのスペシャル対談が実現。お2人の貴重な証言を元に、生前メディアにほとんど登場せず、職業作家として作曲に挑み続けた筒美さんの人柄や制作秘話に迫ります。
その他、ヒット作品を振り返る、貴重なアーカイブ映像もお楽しみいただけます。
筒美京平さんの魅力がたっぷりと詰まった30分間です。是非、ご覧ください。
※曲順は放送順と異なる場合があります。
出演者メッセージ
ジュディ・オング
2年前、筒美 京平先生が私に言いました。「魅せられて」のサビはサンバのノリなんだよ。
今回Sound Inn Sで新しくアレンジされた「魅せられて」は今風のリズムの中になんとサンバが織り込まれていました。無言のうちに作家の伝えたいことが編曲者の河野さんに聞こえたのでしょうか。2021年の新しい息が吹き込められた「魅せられて」は豪華で素敵でした。
ジュディ・オング
橋本愛
いつかバンドで歌ってみたいと思っていて、まさかその夢がこんなに豪華に叶うとは思っていませんでした。
重厚に重なった一つ一つの音が、それぞれの意思を持って踊るように、自分の体を包み込んでくれる感覚がとても心地よかったです。
今回、原曲へのリスペクトと、武部さん方のアレンジの空気感とが絶妙にミックスされたアレンジで、切なさと明るさが共存する印象を受けました。
歌っていて、今までにない心情が引き出されました。切ないけど、どこか健やかで、前向きなエネルギーが芽生えるような。
こんな素敵な機会をいただけて、私はどこまで幸せなんだろうと、噛み締めています。
もしまたご一緒できるときは、もっと成長した姿で歌えるように頑張ります。
本当にありがとうございました。
橋本愛
