セイコーがオフィシャルタイマーをつとめる名古屋ウィメンズマラソン2019は、さまざまな方の「挑戦」の場でもあります。 運動経験ゼロからボディメイクを始め、わずか1年という短い期間でボディメイクの大会で日本一を獲得した経験を持つゆこさんも、そのひとり。自身初のフルマラソン完走を目指しています。しかし、ランニングはゆこさんにとって「やりたくないこと」のひとつだったそうです。ストイックに挑み続ける彼女に、名古屋ウィメンズマラソン2019に向けた意気込みや想いについて伺いました。
-
ランニングを始めたきっかけを 教えていただけますか?
一番やりたくないことをしようと思って、トライアスロンへの挑戦を決めたことがきっかけです。トライアスロンにランが含まれていたので、ランニングも一緒に始めることになりました。
-
どうして、一番やりたくないことにあえて挑戦してみようと思ったのでしょうか?
実は、ボディメイクをどこまで極めるか悩んだことがあって、そのときに「そもそも私がボディメイクをやって本当にうれしかったことってなんだろう?」と考えたんです。その結果、私は「達成感」が自分にとって一番うれしいことなんだと気がつきました。そこで、最も達成感を得られる瞬間ってどのような時だろうと考えたところ、「一番やりたくないことをやりきった時だな」と思い、あえて一番やりたくないことに挑戦することにしました。
-
日本一を獲得した時のうれしさよりも、達成感の方が上回っていたんですね。
そうですね。日本一の結果が出たことではなくて、自分が決めたことを続けて、ちょっとずつできるようになったこと、人生で初めて、一日たりとも妥協せずに続けられたことがうれしかったです。
-
そこまでして一番やりたくないことに挑戦するのはすごいですね。
ありがとうございます。でも、やっぱりやってみるとできないことだらけなんです。もはやマイナスからのスタートで、最初は1kmも走れませんでした。 始めたばかりの頃はきつかったけれど、やればできることしかないから、発見もたくさんあります。それでどんどんランニングにハマっていった感じですね。
-
ランニングにハマってきている とのことですが、今はどのような トレーニングをしていますか?
今はロングスローディスタンス(LSD)という、同じペースで走り続けるトレーニングをやっています。他にも、最近はランニング仲間にいろいろと教えてもらって、フォームの練習やダッシュも行っています。
-
周りの方々とランニングを楽しんでいらっしゃるんですね。
小中高とラグビー部のマネージャーをしていたのですが、マネージャーなので当然ですが私自身は走り込みをしたことが無かったので、遅くきた部活のような、青春のような感覚です。楽しみながらやっています。
-
トレーニングを始める際に、 何か決めていたことはありますか?
以前は3〜5kmほどしか走れなかったので、「とりあえず週3は走ろう」と決めてトレーニングを始めました。 ランニングを本格的に始めたのは2018年の10月からなのですが、「とにかくまず3km」、「次は5km」というように、距離だけを考えてトレーニングをしていくうちに段々と走れるようになりました。
-
はじめは時間に縛られず、距離だけを決めてトレーニングをしていたんですね。
ここまでのトレーニングでは体への負担がどの程度のものかわからなくて、試行錯誤をしているうちに走りすぎてしまい、この3ヶ月間でだいたい440kmも走ってしまいました(笑)。
-
3ヶ月間で440kmはすごいですね! 平均したら毎日欠かさず約7kmを 走っていたことになるわけですよね。
走りすぎてしまっていたので、週3くらいに走る頻度を落として、その分フォーム練習や体幹トレーニングを増やしています。
-
もともとトライアスロンへの挑戦があってランニングを始めたとのことですが、 フルマラソンは未経験なんですよね? フルマラソンへの挑戦を決めたきっかけを教えていただけますか?
私が挑戦するトライアスロンは、3.8kmを泳いで、180kmバイクをこいで、42.195kmを走るものなんです。トライアスロンをやりきるためにはフルマラソンを完走できないといけないなと思って、挑戦することにしました。
-
そして、今回の 名古屋ウィメンズマラソン2019で フルマラソンに初挑戦するというわけですね。
以前、周囲のランニング仲間にマラソンのことについて相談をしていたら、女性はみなさん口をそろえて「名古屋ウィメンズマラソンがいいよ」と言っていました。 「完走率が高い」「気持ちよかった」など、みなさんにオススメされて気になっていました。
-
初めてのフルマラソン挑戦について、どのような思いですか?
正直に言うと、完走できるかとても不安です。そう感じてしまうのは、まだ自信がないからだと思います。でもやっぱりここで逃げたくないので、しっかりと準備をして自信をつけたいです。準備はひとつずつ積み上げていくしかないので、今の課題にひとつずつ向き合ってトレーニングをしていきます。
-
初挑戦のフルマラソンですが、 目標タイムはありますか?
1kmを6分のペースで走れたら、と考えているので、だいたい5時間くらいでしょうか。できるだけ一定のペースで走りたいです。 あとは、タイムも大事だと思いますが、他の人よりも意識しているのはフォームです。私は「ランニングですごく速くなりたい」というよりは、「綺麗なフォームだったら怪我もしないし、美脚になれるし、結果として速くなれる」と考えてやっています。あとは「景色が綺麗だなあ」とか「気持ちよく走れているな」と感じながら完走ができれば嬉しいです。
-
しっかりと目的意識を持ってマラソンに取り組む姿勢は素晴らしいですね。 それでは、名古屋ウィメンズマラソン2019への意気込みを教えてください!
長時間走り続けるときついと感じることはありますが、「気持ちよく走れた!」「このフォームいいかも」など、走りながら成長を感じることで乗り越えてきました。名古屋ウィメンズマラソン2019当日も、私の走る姿で「楽しい努力」を伝えたいです。
-
「楽しい努力」という言葉、素敵ですね。
自分が決めたことだから苦しんでやってもしょうがなくて、その毎日を積み重ねて人生になるのだから、嫌々やるならやらない方が良いと思うんです。 スポーツや食事管理、なんでもいいから私が楽しく努力している姿を見て、「ちょっと明るくやってみよう!」と思って挑戦してくれる人が現れたらすごく嬉しいです。みんなで、どんどんできることを増やしていきたいと思っています。
-
今回の名古屋ウィメンズマラソン2019を応援してくださっている方の中にも、 「次は自分も挑戦したい」という方が出てきてくださるかもしれませんね。
人間は変化を嫌うけど、変化を恐れずに挑戦したら絶対に新しい世界が見えます。それは目に見える結果だけではなく、その挑戦を通して得られた経験や感情などの目に見えないものも含まれます。新しい挑戦から得られるものはたくさんあるので、まだ見たことがない世界を多くの方と一緒に見にいきたいです。みんなで一緒に盛り上げていきましょう。 絶対に、自分の殻は破れます。


-
ゆこ
1988年生まれ、長崎県出身。心と体の健康について発信するライフテーラー。 摂食障害や子宮系の病気を克服し、2017年丸の内OL時代にボディメイクの大会で日本一となり独立。 個人向けにパーソナルトレーナー・オンラインコーチとして活動。また、企業向けにヘルスケア研修講師として活躍している。 ゴムバンドの Sanct bandの公式アスリートモデル・「B3」パーソナルトレーナーとしても活躍中。 今回の名古屋ウィメンズマラソン2019では完走にチャレンジする。