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生物多様性保全

関連するSDGs目標

  • 12:つくる責任つかう責任
  • 14:海の豊かさを守ろう
  • 15:陸の豊かさも守ろう

2022年12月に開催された生物多様性条約 第15回締約国会議(COP15)において、新たな生物多様性に関する世界目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されました。目標の達成に向けて企業にはより一層の取り組みが求められています。
当社グループは、事業活動が生態系サービスの恩恵を受け、同時に影響を与えている企業として、生物多様性の保全は環境経営の重要課題であると考えています。事業会社の中には自然豊かな国立公園や県立自然公園に隣接している事業会社もあります。各事業会社では自社の立地や周辺環境に合わせた生物多様性活動を推進しています。生物多様性に配慮した土地利用、啓発活動、製品での配慮などのさまざまな活動に取り組み、「自然共生社会」の実現を目指しています。

2022年度総括

各事業会社では生物多様性に配慮した土地利用の一環で緑化活動、絶滅危惧種の保護やいきものモニタリング、啓発活動として自然観察会の開催など自社の特性に合わせた生物多様性活動を推進しました。これらの活動には社員が自ら参加することで生物多様性への理解が深まりました。
製品についての配慮はグリーン商品制度に基づき継続的に取り組みました。

生物多様性に配慮した土地利用

緑化活動

Seiko Instruments(Thailand)Ltd.の2つの工場では、工場敷地の緑化活動の一環で合計320本の樹木を植樹しました。植樹はダルベルギア・コチンチネンシスを中心に、5種類の苗木を社員自らが植樹しました。今後も樹木の生長を見守りながら緑化を推進していきます。また、この活動は樹木のCO2吸収による温室効果ガス削減への寄与も狙っています。

植樹中
植樹中

中国の大連精工電子有限公司でも継続的な緑化を進めています。2022年度は緑の複層化をめざし、計12本の樹木を植樹しました。大連精工電子有限公司ではこれまでも継続的に生物多様性に配慮した緑地づくりに取り組んできました。緑地の維持管理では殺虫剤や除草剤の使用は控え、枯れ枝や落ち葉などは堆肥化することにより敷地内で循環しています。

新たに植樹した樹木
新たに植樹した樹木

絶滅危惧種の保護

セイコーNPC(株)那須塩原事業所では事業所内の敷地の一角にキンランを3株、またその近くにはギンランを多数確認しています。かつて雑木林に群生するキンランを見ることは珍しくなかったのですが、近年、個体数が減少し将来的な絶滅が危惧されることから、環境省は「絶滅危惧II類」に指定しています。那須塩原事業所では見守りながら毎年開花を楽しみにしていますが、2023年の春には敷地内の別の箇所でも新たに開花が確認されました。この他にも、シュンラン、ヤブラン、オオバギボウシなどの生息も確認されています。
芝桜の植樹や、鳥の餌として提供できるようにブルーベリーを植樹し敷地内の緑化も推進しました。

キンラン
キンラン

千葉県内に所在するセイコーインスツル(株)の3事業所※では、2016年2月より、千葉県のヒメコマツ回復事業の一環として募集した「ヒメコマツ系統保存サポーター」に登録し、千葉県の準絶滅危惧種であるヒメコマツを育成しています。生育状況は毎年10月に千葉県に報告し、苗を育てることでヒメコマツに対する理解を深めるとともに、ヒメコマツの遺伝系統の保存に協力しています。生物多様性の保全には、企業単独の取り組みだけではなく、地域や自治体、NPOなど多様なステークホルダーとの協力や連携も重要だと考えています。

※3事業所:幕張事業所(千葉県千葉市)、高塚事業所(千葉県松戸市)、大野事業所(千葉県市川市)

ヒメコマツ
ヒメコマツ

啓発活動

いきものモニタリングと啓発活動

セイコーインスツル(株)の各事業所では、いきものの生息場所の提供の一環として巣箱やバードバスなどを設置しています。また、センサーカメラ等を利用した「いきもの調査」も実施し、事業所敷地内に生息しているいきものについて理解を深めるとともに、調査結果は社員への啓発活動に活用しています。仙台事業所では、センサーカメラを設置して「いきものモニタリング」を実施しています。モニタリング動画は、社員への啓発の一環で社員食堂の入口で公開しています。

モニタリング動画を公開
モニタリング動画を公開

自然観察会

盛岡セイコー工業(株)と当社は、2023年7月に盛岡セイコー工業の敷地内にて自然観察会を開催しました。この自然観察会は、清水建設(株)のご協力を得て、各分野の専門家から生物多様性保全活動の指導をいただく機会でもあり、2012年から継続しているものです。12回目の開催となった今回は、行政関係者、当社グループの環境担当者など29名が参加しました。
次世代につなぐ森林管理や環境教育を主なテーマとし、これまでの保全活動で形成された森の構造分析を踏まえ、今後の維持更新についてアドバイスをいただきました。また、敷地内の森に設置したインセクトホテル※を分解し、インセクトホテルを利用する昆虫類を紹介いただきました。自然観察会を通じて、これまでの保全活動により生物多様性が豊かになっていることが実感できました。今後も継続していきます。

この他、盛岡セイコー工業(株)と当社は、インセクトホテル作りやビオトープでのいきもの調査を通じて、子供たちに生物多様性の大切さを伝える「セイコーわくわく環境教室」を定期的に開催しています。

※インセクト(虫)のホテル。廃材や落ち枝、竹筒などを用いて作成し、虫の繁殖や越冬するための場所を提供することで多様な生態系づくりを目指す。

自然観察会の様子
自然観察会の様子

「セイコーわくわく環境教室」

盛岡セイコー工業の
生物多様性保全活動

製品と生物多様性

グリーン商品基準の環境配慮項目の中に「生物多様性への配慮」を設け、鉛フリー化による生態系への影響を軽減など、製品ごとに配慮する項目を設定しています。商品基準は2年毎に見直しし、製品における生物多様性への配慮を強化しています。

グリーン商品ラベル制度

その他の活動

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