ここから本文です

独占インタビュー! 山縣亮太選手2016年シーズンを振り返る

セイコー社員の山縣亮太選手が、いわて国体での今シーズン最後のレースを終え、その足で、岩手県雫石町にある雫石高級時計工房を訪ねました。一度は訪れたかったという 高級機械式腕時計の製造現場の見学と、自ら挑戦した時計組立。それは、自分の陸上に対する姿勢を再認識する機会にもなりました。
一日のスケジュールを終えた山縣選手に話を聞きました。

インタビュー

自分は、繊細な感覚を頼りに作品を作り上げていく職人

- 今日はお疲れ様でした。工房見学、銀メダル報告会、時計組立体験と、忙しい一日でしたね。

山縣:高級機械式腕時計の組立は難しいと聞いていましたが、思った以上に疲れました。でも、ムーブメントが動き出すのを見て、とても嬉しかったですし、改めて、自分はモノを作るのが好きだと感じられて、凄く楽しかったです。また、報告会には、本当にたくさんの方が来て下さって、びっくりしました。仕事の邪魔にならないか遠慮があったのですが、暖かく迎えていただいて嬉しかったです。

- 報告会で「セイコーが、部品製造から組立、調整、出荷までを一貫して行う“マニュファクチュール”であることにシンパシーを感じる」と言っていましたが。

山縣:自分は長い間ずっと、一人で考えて練習を組み立てて取り組むというスタイルでやってきました。全てに一人で取り組むのは難しいことですが、そのようにして陸上競技に取り組んできたことを誇りに思っているので、同じ姿勢に共感を覚えました。実は、走っている時は、自分は職人なんだと思って走っているんです。自分の技術や体調の変化に気づいて、しっかりとコンディションを整えていかないと、いいパフォーマンスを常に発揮していくことはできない。そういう意味で、自分は常に職人であろうと意識しています。

- いろいろな共通点があったのは、新たな発見でしたね。

来年さらに飛躍していくきっかけを掴み、新たなステージに入った

- 改めて今シーズンを振り返って、どんなシーズンでしたか?

山縣:自己ベストを4年振りに更新できましたし、来年さらに飛躍していくためのきっかけを掴めた 本当にいいシーズンでした。大舞台にしっかり照準を合わせられたし、その後も好調を維持できました。海外の大舞台で、スタートの手応えと中盤の加速の感覚を掴むことができたので、その後の国内の大会でも、同じように気持ちを高めてそれを再現できるか試したかった。9秒台を一番先に出すには、それが大事なことだと思っていましたから。そして、9月25日の全日本実業団で10秒03の自己ベストを出すことができた。国内でもいい感触を掴むことができました。

- 今シーズン、何が一番よかったと思いますか?

山縣:けがをしなかったことですね。国体は残念でしたが、けがをしないで一年間闘い抜くことができ、いい形でシーズンを終えることができた。体のことに気をつけるようになりましたし、体が強くなって、10秒0台を自分で出そうと思って安定して出せるようになった。成長を感じ、4年前を超えられたことを実感できました。今までにないステージ、新境地に入ったと思います。

来シーズンは、一発目から9秒台を出したい!

- 来シーズンに向けた今の具体的な目標を聞かせてもらえますか?

山縣:来年は一発目から9秒台を出したいと思っています。初戦については検討中ですが、そこで9秒台を出し、その後もコンスタントに9秒台を出していきたいです。

- 力強い目標ですね。そのために、シーズンオフ中はどのような練習を行っていくのですか?

山縣:夏から、短い距離で走りの質を高めて、トップスピードを高める練習に切り替えてきましたが、シーズンオフ中は、トップスピードを上げるためのベース作りとして、また一から体作りに取り組んでいきます。今まで手をつけていない体の部位がまだあるので、そこを鍛えて今年よりもさらに強い体を作り上げたいと思っています。

- 今シーズンが終わったから少しゆっくりしようとか、全然思っていない感じですね。

山縣:そうですね。釣りや旅行にも行きたいとは思いますが、練習できないとストレスになるし、長く休むと筋肉も落ちるし、いい感覚を取り戻せなくなる。気分転換は必要と思いますが、正直言って、今はストレスを感じていません。

- ますます頼もしいですね。来シーズン、一回り大きくなった山縣選手に会えるのを楽しみにしています。頑張ってください!

ムービー

山縣亮太選手 機械式腕時計の組立に挑戦

山縣選手の工房見学の様子は、こちらでもご紹介しています。

セイコーウオッチサイト 山縣亮太選手と行く「雫石高級時計工房」見学ツアーレポートへ